始筆、送筆、終筆の流れを「トン、スー、トン」と言って、トンと打ち込み、スーと送筆、トンと置いて終筆と言うように解説している本があるようですが、言葉が足りない気が。。。


私は、いつも大人にも子供にも、


「斜めに入って、筆を立てて、

行く方向に向けて、はい!まっすぐまっすぐ~、

はい!そこで止まって、斜めに軽くおさえて、

来た方向に筆を立てながら、ほんのちょっと戻して離すと、ほら筆もまっすぐ!」


と言ってます。


これ、動画で見るとこんな感じです。(以前の記事より)


子供教室で横画と縦画を練習したときに、終筆の際、筆を立てて、


来た方向に戻すように返して筆を上げると、筆先がまっすぐに戻るのよ。


と言って意識して書いてもらったとき、「わ、戻った!」と声を出して手ごたえをつかんでくれました。


(子供さんは素直な反応をしますね!)


それ以来、終筆をとくに慎重に書いて、筆がまっすぐになることに注目して書いてくれています。

一画書いたのちも、筆先がまっすぐだと次の画が書きやすいですね。


終筆の際、最後に押さえてそのまま筆を上げてしまうと、筆先はどうしても曲がります。曲がっていると、つい硯に戻して整えたくなりますね。


一字書くのに途中で筆を整えてしまうと、その時点で脈が切れてしまうので、せっかくの筆の流れを壊してしまうのでタブーです。

ではどうしたら整うか。。。

まず始筆は斜めに筆をおいたのち、筆を立てて右方向へ送筆します。


終筆では、始筆と同じ角度で斜めにおさえて止まり、その後、来た方向に筆を立てて、戻すようにしてから筆を上げるとまっすぐに整います。筆先は紙の上で自然と直してしまいます。

縦画についても同じです。



⇒動画はこちらから


筆が整うようになると、ますます書が楽しくなります。

でも曲がってしまった場合でも次の画で整える方法があります。


曲がった筆先を人間の体にたとえると、曲がった背中の方を上にして、腹の方を紙につくよう始筆すると、紙に着いた時点で曲がりがなくなり、さらに終筆を上記のとおり、斜めに押さえたあと、筆を立てて、始筆方向に戻すとまっすぐになります。

子供たちは素直なので、みんな言いながらやってくれます!


そして筆先がまっすぐになることに面白みを覚えてくれます。


もし曲がってしまっても、硯で直さずちゃんとこの記事の通りに筆を置いてリカバリーしてくれます。


一度唱えながら書いてみてください。


「斜めに入って、筆を立てて、

行く方向に向けて、はい!まっすぐまっすぐ~、

はい!そこで止まって、斜めに軽くおさえて、


来た方向に筆を立てながら、ほんのちょっと戻して離すと、

ほら筆もまっすぐ!」

⇒動画はこちらから





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