庭の片隅にある赤すぐりが、レッドカラントというシャレた別名があることを最近知りました。
ヨーロッパでは盛んに栽培され、ジャムや果実酒、料理にも使われるレッドカラントですが、日本では限られた地域でしか栽培されておらず、一般にはほとんど出回っていません。
そうえいば、お店で売っているのを見たことがない。
しかし、我が家の庭にはレッドカラントが植えられています。
子どもの頃は、ただのすっぱい果実で見向きもしなかったのですが、お店で手に入らないと聞けば、がぜんはりきって収穫する私。
レッドカラントで、「赤すぐりサワー」を作りました。
赤すぐり家庭菜園
真っ赤に色づく赤すぐりは、今が旬。
小さくて丸い粒が連なって透き通るような赤に染まる様子は、まるで小さな宝石のよう。
そうか、そうか。
赤すぐりは、お店では手に入らない希少価値なのね。
と、思ったのもつかの間、友人たちの話を聞くと、たいていどこの庭にも赤すぐりは植えられていたのです。
商品としての栽培をしているところは少ないけれど、家庭菜園用に苗木はたくさん流通しており、しかも挿し木で簡単に増やせるというのですから、実は赤すぐりは庭にあるある植物だったのです。
が、寒さにはめっぽう強く暑さには弱いそうなので、北日本あるあるですかねー?
赤すぐりの収穫
赤すぐりの味はレモンのような酸っぱさ。
なので食べるというよりも観賞用。
だけど、園芸初心者の私はとりあえず何でもやってみることを前提に、今年はいかにしてこの赤すぐりをおいしく食べられるかに挑戦してみました。
赤い実を房ごととったら、約400gほど。
赤い色があまりにもきれいでうっとりします。
冷凍したものは、クリスマス時期になるとケーキの飾りにしたりするそうですが、とりあえず今食べたい。なんとかして食べたい。
しかも、2~3粒飾りとして食べるのではなく、ガッツリと味わいたい。
レッドカラントのサワードリンク
というわけで、クックパッドを検索し、たどりついたのがサワードリンク。
これならば、収穫した赤すぐりをすべて使って作れるので、ガッツリいけるではないですか。
きれいに洗って、お酢とグラニュー糖につけるだけでよいのですが、赤すぐりを収穫する時に見つけた1匹の毛虫がどうしても気になって、熱湯にさっとくぐらせました。
あとは、煮沸消毒した瓶に赤すぐりとグラニュー糖とお酢を入れるだけ。
しばらくすると、グラニュー糖が下に沈んできました。
瓶を横にしてコロコロしてグラニュー糖をよく溶かします。
そして2日後、赤すぐりが熟成された感じになってきた。
大さじ1杯の赤すぐりと大さじ2杯のシロップを水で割りました。
赤い透けるようなドリンクが、暑い夏にピッタリ。
きれいだなー。
お酢は米酢よりも・・・
しかしです。
こんなにきれいなサワードリンクなのに、家族には不評。
なぜなら、お酢のクセがすごい!!
レシピ通りに純米酢を使ったのですが、ふだんは穀物酢に慣れているものだから、純米酢のコクとクセになじめなくて、とにかくクセがすごい!
サワードリンクは、ダイレクトにお酢を味わうものですから、ふだん食べ慣れている穀物酢、もしくはさっぱりと飲みやすいりんご酢にしたらよかったと、つくづく思いました。
そして、家族が誰も飲まないレッドカラントサワーを、毎日1杯飲むようになって早1週間。
お酢は、内臓脂肪の減少を促進する作用や腸内の善玉菌を増やして働きを活性化させる作用もあるので、ダイエットや便秘にも効果が期待できるって言うじゃない?
さらに疲労の原因となる乳酸を分解してくれるっても言うじゃない?
レッドカラントにはビタミンCが豊富で、風邪予防にも効果があるって言うじゃない?
強い酸味のクエン酸には、疲労回復と血液サラサラにしてくれる作用があるって言うじゃない?
さっぱりとしたレッドカラントサワーは夏に最強のドリンクなんですよね。
だから毎日1杯、クセがすごいけど、私一人でがんばって飲んでます。
もう私一人が健康な体を手に入れて、どうしましょ!
でも、次に作るときは、やっぱりリンゴ酢で作ろう。
だって米酢のクセがすごい!
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