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韓国のネット掲示板に「猫の駅長たまの思い出を探して…(和歌山電鐵貴志駅訪問記)」というスレッドが立っていたのでご紹介。

1. 韓国人(スレ主)

写真をバックアップしようとフォルダの整理をしていたら思い出して開けてみたついでに載せてみます。
大阪の南にある和歌山県の和歌山電鐵貴志川線という路線の終着駅である貴志駅は、猫の駅長たまでとても有名なところです。

小さな地方の私鉄だった貴志川線は、地域の人口減少による乗客の減少で、同じ理由で消えた日本の多くの電車の路線と同様に廃線になる危機にありました。
もともと関西有数の私鉄だった南海鉄道から分離され、新たに和歌山電鐵に会社を移しました。
たまは、もともとの終点である貴志駅の売店、小山商店で世話をしていた猫のうちの一匹で愛嬌もあり、愛想が良く、地域住民の愛を一身に受けていた。

これに目をつけた和歌山電鐵は赤字で廃線の危機に直面していた貴志川線を生かすため、2007年2月にたまを駅長に任命し、給料はキャットフード1年分と発表された。
猫の駅長という発想の転換で、これが神の一手となり、たまは一躍全国区のスターになった。

話題となりテレビに出て紹介され、日本全国からたまを見に観光客が駆けつけ、貴志川線は一気に赤字を解消するだけにとどまらず、古い旧駅舎を壊して新しい駅舎を建て、さらに貴志川線専用2270系電車6両を製作/新規投入する気炎を吐きました。

たまは、駅長からスーパー駅長→ウルトラ駅長→和歌山電鐵社長代理→観光客の増加や和歌山県の広報に大きく貢献した功労で、和歌山県知事から爵位の和歌山県勲功爵を与えられました。

そして大韓航空の広告にも登場して、韓国でも知られるようになったのです。
(猫好きたちにも鉄道ファンたちにも、後々まで語られているミラクルストーリー!?)

和歌山電鐵貴志川線の始まりであるJR和歌山駅9番ホーム。
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この日は、大阪で予定より仕事が早く終わり、関西空港へ行くには、時間があったので思い出したついでに、行ってみることにしました。
JR線に乗って大阪をずっと下ると8両中、中間の4両は関西空港、他の4両は和歌山の方に行きます。
大阪から1時間30分程度かかりますが、和歌山駅に到着すると、プラットホームの床に猫の足跡を見つけることができます。
その足跡をずっと辿って行くと、貴志川線の始まりである9番ホームに到着します。
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9番ホームの階段に行くと、額縁に入ったたまのマスコットが描かれた絵が見え始めます。
モニターには運行している貴志川線の列車3種と時間が表示されています。
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片道ずつ買ってもいいのですが、せっかく来たので1日券を購入しました(680円)。
9番ホームに行くと、入口に切符売り場があるので、そこで「1Day」と言えば分かってもらえます。
2016年現在の1日券の価格は780円、岡山駅-貴志駅間が片道400円であることを考慮すれば、往復する場合は800円かかるので、1日券の方がいいです(中間にある伊太祈曽駅に立ち寄ったり…)。
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訪問した時に入ってきたこの列車は、オモチャの電車と呼ばれている「オモデン(おも電)」です。
窓に書いてあるように、オモチャデンシャを縮めた言葉です。
赤い色で塗装されていて、おもちゃの模様が車両のいたるところに、ラッピングされています。
他にも、地域の特産物のイチゴを素材にしたイチゴデン(いちご電)と、たまを素材にしたタマデン(たま電)があります。
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丁寧に装飾されている電車の内部。
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内部にはガチャガチャや各種オモチャが展示されています。
内部が木製になっていて、かなり落ち着いた雰囲気です。
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鉄道むすめの人形や鉄道模型なども専用の飾り棚に展示されています。
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やっと到着した終点、貴志駅。
全14駅で、和歌山駅から30分ほどかかったようです。
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到着しても一枚撮って…
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貴志駅の出口です。
平日の昼間にも関わらず、すでに先に来ていた観光客でにぎやかです。
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ご存知の方もいるでしょうが、貴志駅のウルトラ駅長たまは、2015年6月22日に息を引き取りました(享年16歳)。
たまの訃報に、貴志駅には、たまの冥福を祈るために多くの人々が殺到し、6月28日に社葬で行われた葬儀には、なんと3000人の追悼客が行く道を見送ったそうです。
私が訪問したのが7月28日だったので、葬儀を行ってから一ヶ月も経ってない時でした。
一般の訪問客用の献花テーブルの上には、花束とたまに送る缶詰やおやつなどが載せられていました。
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和歌山県勲功爵、和歌山電鐵社長代理、貴志駅ウルトラ駅長たまの遺影写真。
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和歌山県知事、紀の川市長、和歌山電鐵社長など地域の名士たちからの献花。
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額縁に飾られているウルトラ駅長たまのストーリー。
南海鉄道から分離され生まれた和歌山電鐵の歴史は、そのままたまの歴史です。
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床にあるたまのマスコット模様。
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駅の外に出て、新しく建てられた貴志駅の全景を撮ってみました。
猫の顔の形をモチーフい新たに建てられたこの駅舎は、駅長室、グッズショップを兼ね、たま博物館と休憩所の役割を果たすカフェ(あの小山商店!)、トイレなどで構成されています。
カフェには特製ドリンクやケーキ、間食のメニューなどがありますが、人が多すぎて入ることができませんでした(テーブルは満席!)。
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新駅長さんに謁見しなければ…2代目駅長のにたま駅長です。
今日は幸いにも、猫の駅長が勤務する日なので見ることができました(いつでも訪問すれば見られるものではないので、あらかじめホームページなどで勤務曜日と時間を確認する必要があります)。
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にたまは、もともと貴志川線の途中にある伊太祈曽駅の駅長で、たまの有名税で後継者教育を受けた猫です。
親しみやすさの代名詞だった初代駅長たまとは違って、にたま駅長は比較的静かで、駅長室の外に出て客を迎えることがあまりないようです。
こういう点で、よりたまを思い出させてくれます。
現在は、たま二世駅長に改名されたと言います。
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にたま駅長専用帽子。
帽子は数ヶ月間、手作業で丁寧に制作したとのこと…
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この日も全国各地の訪問客はもとより、中国から来た観光客も多数、目につきました。
夏休みを迎えて、親と一緒に訪問した子供たちもたくさんいました。
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たまのマスコットの立て看板。
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駅舎の一角を占めるたまの博物館です。
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壁やあちこちに様々な展示物があったのですが、後で見てみるとグッズの写真ばかり撮っていましたOTL(たまが使っていた帽子や服、たま駅長の任命書、勲功爵の爵位書など…)。
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トミーテックで製作された貴志川線2270系2275車両HOスケールの模型にいたるまで…(ここだけで売っています)
限定に弱いので、タマデンを一つ買いました。
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たまのノート、写真集、DVD、クリアファイル、Tシャツ、ポスター、ボールペン、バッチ、お菓子などなど。
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このグッズが観光客が支払う運賃と共に、貴志川線の黒字の一番の貢献者です。
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帰る時間になって、到着した列車に乗って再び和歌山駅に向かいます。
幸いにも今回、到着した列車は、最も有名なたま電車タマデン!
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たまを象徴する代表的な電車らしく、たまのマスコットがラッピングされています。
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最も人気のある電車だったので到着するとすぐに、記念撮影をする観光客が多かったです。
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発車時間が近づいたので乗り込む観光客たち。
もう出発する時間です。
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最も人気のある電車なので、込み合う車内。
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オモデン同様、木製の車内で落ち着いた感じです。
車内では自撮りや認証ショットを撮るなど、雰囲気は観光列車そのものです。
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飾り棚には、たまの写真集やグッズたちを展示中。
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椅子もたまの3色模様を真似て作ってあります。
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いよいよ和歌山駅に到着。
乗客がみんな降りた後に撮ったタマデンの車内。
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誰もいないホームでもう一枚…
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名残惜しさに何枚か撮って、次に来る約束をします。
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購入したたまのボールペンとノート。
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大阪や関西地域を訪問する際に、少し立ち寄ることができる距離です。
貴志川線についての案内や猫の駅長が勤務する日は、下記のリンクを参照にしてください。

和歌山電鉄のホームページ

猫や鉄道が好きな方なら本当にお勧めします。
長文を読んでいただき、ありがとうございます。

翻訳元:http://bbs.ruliweb.com/hobby/board/300100/read/30567847


2. 韓国人
楽しく見させてもらいました
たま駅長様(泣)


3. 韓国人(スレ主)
>>2
たま駅長が生きている時に行けなかったのが本当に残念です


4. 韓国人
私も行って見たいです


5. 韓国人(スレ主)
>>4
大阪や関西旅行の際、空港からそんなに遠くないので良いですよ


6. 韓国人
おかげで知らなかった興味深い話を知ることができました
丁寧な記事なので共感ボタンを押していきます


7. 韓国人(スレ主)
>>6
ありがとうございます
YouTubeにあるたまの生前の姿を見ると、より感慨深いものがあります


8. 韓国人
日本は確かにすごいと思います
猫でこんなに大きな観光名所を作るなんて


9. 韓国人
日本はこのように、地域経済を活性化させているのが本当に羨ましい


10. 韓国人
初代たまの生前に、是非会いたくて彼女とスケジュールまで調整したんだけど、行く2~3週間前に虹の橋を渡ってしまいました
あまりにも悲しすぎます(泣)


11. 韓国人(スレ主)
>>10
たま二世でも見に行ってあげてください


12. 韓国人
何だか胸が痛みます


13. 韓国人(スレ主)
>>12
たま~(ㅠ,.ㅜ)


14. 韓国人
駅で育てていた猫一匹を持ってきて、あそこまで観光商品化したのは本当にすごいですね


15. 韓国人
日本のこのようなコンテンツ創出能力は、本当に羨ましいです


16. 韓国人
韓国も駅谷駅にダヘンイという猫の駅長がいたけど、今はどうなっているのか分かりません
最後の方に色々と雑音があったようだけど…
カイカイ補足:駅谷駅に行けば猫駅長が…どうしてこんなことが?
駅谷駅の猫が名誉駅長「ダヘンイ」が注目を受けている。去る6日、地下鉄1号線の駅谷駅のキム・ヘンギュン駅長は自身が育てていた猫「ダヘンイ」を名誉駅長に任命したことを明らかにした。


17. 韓国人(スレ主)
>>16
ダヘンイは元気なようです


18. 韓国人
韓国では猫の駅長は絶対に不可能です
足で蹴ったり、手で叩いたり、酒に酔っていじめたり…


19. 韓国人
>>18
自分より弱く力のないものを見下す習性


20. 韓国人
>>18
日本でも酔っ払いのおじさんは、路上の動物を蹴ったりしていじめるようだけど…
酒癖の悪いやつがクソなのは、万国共通ではないのでしょうか


21. 韓国人(スレ主)
>>18
強化された動物虐待防止法が発議されるそうです
うまく処理されるべきだと思います


22. 韓国人
日本に行ったら、必ず行ってみたいです


23. 韓国人(スレ主)
>>22
お勧めします


24. 韓国人
2代目だから、ニタマ…
金色ならキンタマ
あ、すみません


25. 韓国人(スレ主)
>>24
キンタマwwwww


26. 韓国人
楽しく見させてもらいました
たまが死んでからもう一年が過ぎたんですね


27. 韓国人(スレ主)
>>26
初代だけが猫の駅長というわけではないようです
すでに3代目の駅長になる猫も、教育中だとか…


28. 韓国人
確かに日本はお金を稼ぐ方法を知っていますね


29. 韓国人(スレ主)
>>28
お金もそうですが、猫を媒介してみんなで共有する文化が羨ましいです


30. 韓国人
たまちゃん、天国で楽しく過ごしてね(泣)


31. 韓国人(スレ主)
>>30
たまは天国の駅で、駅長をしていそうです…(泣)


32. 韓国人
大阪に何度も行ったのに、なぜこのような場所を知らなかったのでしょうか…
次の機会があれば、一度行ってみたいです


33. 韓国人(スレ主)
>>32
関西空港へ行くまでの間に、時間を少し作って行けばいいと思います


34. 韓国人
和歌山と言えば、一人で海岸に行った時を思い出します(笑)


35. 韓国人(スレ主)
>>34
海岸道路を一周してみたいです


36. 韓国人
こういうのが本当の創造経済ですね
カイカイ補足:2013年韓国の流行語は「創造経済」
未来創造科学部は創造経済を次のように定義している。
「創意力を経済の核にして、新しい付加価値・雇用・成長動力を生み出す経済」 「国民のアイデアとICT(情報通信技術)・科学技術を融合することで、イノベーションが起こり、新しい市場が生まれ雇用が増えること」


37. 韓国人(スレ主)
>>36
予算をかけたからといってできるものではありませんね


38. 韓国人
サンタマ、ヨンタマ、ゴタマ…改名できなかったら大変なことになるところでしたね


39. 韓国人(スレ主)
>>38
ゴタマwwwwww


40. 韓国人
以前、メディアを通じて接した猫の駅長が死んだなんて本当に悲しいです(泣)
でも、こんなに多くの人々に記憶されているということは、たまは幸せな猫だったようです


41. 韓国人(スレ主)
>>40
本当に幸せな人生を送った猫だったと思います

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