補聴器外来で | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今日は、仕事を休んで耳鼻科の補聴器外来にばーばを連れて行ってきた。


耳鼻科に補聴器の営業マンがやってきて、説明してくれるというもの。


11時の予約。


なのに、前の患者さんが買う気満々だからか、

11時半が過ぎても、一向に終わる気配がない。


ばーばの次の次の人も待っている。


ばーばはおとなしく待っていてくれているが、こっちはイライラ。


で、

「前の方が終わらないのはわかるけど、次の人が待っているのわかってるのに

なんの挨拶もなしで放置ってどういうこと?」


はい、クレームおばさん登場です。


すると

「順番なので、待っていていただくしかありません。」


「私、今日のためにわざわざ仕事休んできているんですけど。」

「この後も予定が入っているので、時間通りにやっていただかないと困ります。」


私が文句言っているのを聞いていた前の患者さんが

「僕は暇だから、そちらの方を先にやって。」

と言ってくれた。


申し訳ない。


そして、その営業マンが渋々補聴器の説明をしてくれたのが、こう。


「ご自分の意志ではなく、介護されてる方が必要だと思われたんですね。」

「認知症の症状もあるんですか?」

「聞くという行為は耳だけでなく、頭も使うんです。」

「今は、ほとんど聞こえない静かな生活をしていらっしゃるので、

補聴器でまわりの音が聞こえるようになると、雑音だと認識されることが多いです。」

「そうすると、勝手に取っちゃって使わなくなりますね。」


まぁ、つまり

『認知症の症状があるような超高齢者が、今さら補聴器使って何になるの?』
ってこと。


あなた、本当に営業マン?売る気あるの?


って、最初は思ったけど、この人の言っていることは正しい。


補聴器はメガネと違って、つけたらすぐ聞こえが良くなるわけではないらしい。


使いこなすリハビリが必要不可欠。


だとしたら、ばーばのように自らもっと聞こえをよくしたいと思っているわけではない人は、

使いこなすのは難しいと思われる。


だいたい、入れ歯でさえ嫌がってギブアップした人だ。


私が、ばーばに補聴器を、と考えた理由は、

もっと聞こえが良くなれば、デイでのおしゃべりもできるだろうし、

今より認知機能が衰えなくなるのではないか、

と思ったから。


でもそれは、あくまでも私の考え。


ばーば自身は、今の聞こえ方で困っているふうではない。



ついつい、こうしたらああしたら、今より良くなったりするんじゃないか?

って思って行動してしまう。


一番大切にしなければならないのは、本人の意思なんだよね。



結局、ものの2・3分説明を聞いただけで、終わり。


無駄な買い物をしなくて済んだかな。



じーじと違って、ばーばは自分の意志表示ができる。


娘の想いより、本人の意思を尊重すべきなんだと、

改めて感じました。







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