口臭が気になるときは、口臭外来へ

 歯科衛生士は数年、専門の学校に通って歯科衛生の勉強をし、口の中の清掃の方法や知識を学びます。

歯周病で歯ぐきが赤く腫れ、歯ぐきの下で歯槽骨が溶けて膿の出ているぐらい悪化している患者様が、
(コチラの記事。 『なぜ、歯周病は口臭がするのか? 「膿」は肉眼でも確認できます。』
ブラッシング指導を受けられ、歯石除去や歯科医院で口の中の清掃(クリーニング)を受けられることで、歯周病が改善され、健康になっていって、歯を残せるようになることは、多くの歯科衛生士がやりがいを感じるところになっていると思います。

ただ、口の中の清掃をきれいにすることだけで、必ずしも口臭が無くなるわけではありません。

歯周病であったり、虫歯があったりすることで、口臭は発生しますが、
それ以外の原因があったり、体調などが関係している場合もあります。

日常の診療の中で、患者様を見せて頂くときに、歯周病の臭いなどは分かるようになりますが、
歯周病や清掃だけが口臭の原因ではないので、
もし、口臭に関して患者様から質問を受けた場合には、歯科医師にお伝えして診断をして頂きます。

歯科医院には、小児歯科や歯周病、義歯、インプラントなどなど、それぞれの先生が得意としている分野があります。

口臭についても専門の機械を使って測定し、そのデーターで診断されるなど、「口臭」を分野としている先生がいらっしゃいます。
もし、気にされているのであれば、そういう歯科医院に行って、数値化したデーターで対処されるのがいいかと思います。

 私は歯科衛生士学校時代に、毎朝、御自分の歯科医院に勤めている歯科衛生士全員の口臭をチェックする。
という先生の講義を受けたことがあります。

 もうかなり昔の話で、そのころ、口臭を成分の数値でチェックできる今のような機械は、あまり無かったのではないかと思うのですが、
チューブの両端にそれぞれ、漏斗(ろうと)状の物が付いていて、片一方から歯科衛生士さんが息を吐くと、もう片一方のチューブの先に付いた漏斗状の物を先生の鼻につけて臭いを嗅ぐ、みたいな感じの写真を見た気がするのですが、
先生は、「毎日きれいに磨いても、口臭はあります。生理的なものでどうしようもないものもあるんです」とおっしゃっていました。

正直、そこまですると考えると、自信がありません。(笑)
とりあえずニンニクは控え、今より長い時間をかけて歯を磨いてしまうことは間違いありません。(笑)

ただ、患者様の立場になって考えてみると、そういう口臭チェックを詳しくしてもらい、
(今は機械での測定ができるので、そちらのほうだと思いますが)
その原因に応じた、対処を教えてもらって治療し、口臭をなくしていくのがいいと思います。

口臭は、御自分で気にされていても、現実には他人に分かるほど強いものでなかったり、
本人は全く気が付かずに、強い口臭を持っていたり、と
本人がその状況を正確に判断しづらいものです。

口臭治療を得意とされている先生は、たいてい、歯科医院の看板に記載してあったり、ホームページなどに書いてあったり、力を入れて治療されていることも多いので、
気になる方は、ホームページを検索して調べてみるのがいいかもしれません。

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