若いうちに磨き方を覚える

 歯周病を防ぐ歯磨きは、若いときから定期的に歯科医院に通って歯石除去やクリーニングなどのケアを受け、
1年365日、歯を磨いて、隅から隅までフロスをかけ、
それを何十年もこれからさき一生、一日も休まずに続ける。

そうしなければ歯周病で歯を失う、

とは限りません。

「キチンと歯を磨きましょう」、の「キチンと」は、頻度ではなく精度であることも多いです。

まずは「キチンと」、つまり、ある程度「的確に、歯垢が落ちる」磨き方を覚えます。

 これは、若いときにブラッシング指導を受けると良いなと思う一つの理由でもあるのですが、
ブラッシングは、いかに「肝心な所の歯垢が残さず落とされているか」が大切です。

まずは、なるべく若いときに、この技の習得を目指します。

 「一日三回、歯を磨くよりも、一日一回でいいのでキチンと丁寧に磨きましょう。」ということが、よくブラッシング指導などでも言われるのですが、

歯周病予防や治療のための歯磨きでは、
いかに、歯と歯ぐきの間についた歯垢を取り除くことが出来たか、が大切です。
歯垢(菌)が付き続けていると、それによって炎症も続くからです。

ただ、「歯垢(菌)をある一定数以下にするようにキレイに磨ける」 ということと、
「それを毎日続けられる」 ということは、実践にしてみると、また別問題。

ここをいっぺんに考え、初めから必ず同時に、これから一生し続けよう、と強制すると、歯磨きの難度はスゴく上がってしまうため難しくて、現実的は挫折することになりかねません。

「できないのならそれでいい、できる精鋭だけついてこい」、というブラッシング指導のスタイルもありますが、(笑)

私はユルい歯科衛生士なので、ここは難度を下げていきたいと思います。(笑)

人は意外と、「実際にやる」ことよりも、
これからやらなくてはならない、と「思うこと」に、気持ちの負担を感じているものだと思います。

そしてこの気持ちの負担が、「歯周病予防の歯磨き法、からのフェードアウト」に繋がります。
えー、自然にやらなくなってしまう、ということです。(笑)

歯周病になっている人も今はなっていない人も、まず「磨き方を覚える」、これだけに集中してみます。
なっていない人も、年齢が上がれば高確率でかかる、それが歯周病です。

何度かブラッシング指導に入って歯科衛生士さんのチェックを受けながら、毎日練習のつもりで続けて磨き方をマスターしてください。
とにかく「磨き方を覚えるまで」は、毎日しっかり磨き、たとえ出来ない日があっても挫折せず、翌日からまた磨きます。

私はユルい歯科衛生士ですが、ここは強引に進めます。
歯ブラシの使い方から、歯間ブラシ、フロスのかけ方まで、完璧に近く一度マスターしてしまって下さい。

ポイントは「どこに」当てるか、これを確実に覚えます。

ここで短期間であっても、毎日磨くことと、歯周病予防の歯磨きがキチンとできる、という自信をつけます。

 まずは、ここから始めて見るのがいいと思います。

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