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「思考と直覚」人間の霊魂を思考/フォイエルバッハ26(五百十三)
フォイエルバッハは人間に主体を置いた主義を足掛りに、へ―ゲル弁証法の転倒を主張して、史的展開の主体はへーゲルの頭の中にある「絶対精神」ではなく、「市民社会」にあるとしますが、一面では現存主義・現実主義であり人間精神を蔑ろにする概念であり、市民生活の向上や社会生活其のものの改変には役立つものの、人間が各自抱く自我の心底に眠る「霊魂」の救済には益なるものはなく、社会改革の信奉者には受け入れられる思想となります。其処に俎上にあがるのがプロレタリアートの世界を信望する科学的社会主義即ちマルクス主義を掲げたエンゲルスとマルクスの唯物主義です。其処には最早、人間精神をを神秘的に捉える思考は抹消され人間学、フォイエルバッハのいう「理性」や「愛」や「意志」さえも現実的には、「社会的諸関係の総和」であるとし、人間は生命史として精神の奥底に潜む霊魂観の束縛から解放され、歴史的、社会的に現存在を基底とらえられねばならないとします。マルクス主義は哲学が立つ位置を精神の柵から解き放ち、精神の奥底に潜む霊魂には人間の根拠はなく史的経過の結果としての矛盾が露呈しており、哲学其のものを攻撃対象とします。 cap-hiroのプロフィール 哲学・思想 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月18日 06時20分52秒
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