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「思考と直覚」人間の霊魂を思考/フォイエルバッハ28(五百十五)
経済的人間生活からの実質実働の幸福論を説くマルクスの資本主義社会に生活する人間の運命を克明に描きだす「資本論」は人間生活の実勢改革論は人生の移行を描き出して「運命」を変えることの可能性を、経済学の観点により導き出し、観念哲学や経験哲学を投げ捨て。共産主義を唱えます。マルクスのフォイエルバッハへの批判が此の点にあるにしても、当時の社会状況からはやむを得ない事でもあるし、亦、現に一定の成果を見せたことは疑う余地のない事実でしょう。然し乍ら、マルクスのフォイエルバッハへの批判が言うように、非歴史的、非社会的な観念的性格が付き纏っていたことには肯んずるも、或る種、人間の精神思考及び内省をフォイエルバッハが大海の藻屑にしなかったことに安堵します。人間学を自然科学にしか結びつけなかったフォイエルバッハ、対して、人間の歴史性、社会性を明らかにし現実論を標榜したマルクスは当時の社会制度にあっては理想的思考には見えたであろうが、新たなる支配層を呼び込んだことは史実が示します。マルクス主観はあくまで人間の現世精神の幸福追求が支柱をなしており、20世紀以降には其の思考は資本主義社会にも及び、精神内世界おいて「母の愛」も価値的対象として対価付けられ手に入るとした資本主義体制のもとで被支配階級に属しながら、資本家階級の生活態度から抜け切らない社会階層のプチブル(小市民)並びに一定の成功を収める成金主義者に「愛の額面」を提供することになります。 cap-hiroのプロフィール 哲学・思想 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月20日 06時32分10秒
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