「思考と直覚」時間と霊魂106
精神・生命の領域にも現代の科学者は当然に関心を向けています。現代の科学者からも精神・生命の領域を含む物理科学上の仮説がいろいろと俎上します。物理学者フィルソフは、光速より速いニュートリノのような性格を持つ精神子「マインドン」を提案しました。「高次元科学―気と宇宙意識のサイエンス」の著作者の電子工学者の関英男は、電磁力-重力系とは別に幽子による情報系を想定し、これをサイ情報系と呼び、物理学者アーサー・エディントン卿は5次元理論を発表し、その後には4以上の空間次元や2以上の時間次元の存在を仮定する理論が数多く論文化しています。数学者エイドリアン・ドッブスは、時間に2次元性を与えた5次元波動場において、虚の質量を持つプシトロンという精神情報の担い手を仮説した。これを受けて、神経生理学者ジョン・エクレス卿は、プシトロンは特異な状態のニューロンに作用し、大脳ネットワークに超時空的な影響場が形成されるという仮説を出した。大脳にホログラフィー理論を応用した大脳生理学者カール・プリグラムは、宇宙全体が一種のホログラフィーになっており、脳は宇宙の変化した一部だという説を唱えている。事程左様に、物理学上からも人間が奥底に持つ潜在的な「人間精神」を物理学的に解明、更にはアリストテレス哲学で言う「霊魂」の破滅や「再生」は神秘学や信仰だけではなく物理科学でも探求が試みられています。
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