「霊魂論」神秘学92
此処では、印度古代史からの思想の変遷を解りやすく簡易な型式で概略的に眺めて見るみも印度の思考傾向理解する上で参考として資料になります。印度大陸では紀元前2500年~紀元前1500年はインダス文明の担い手、セイロン島・現在のスリランカを中枢とする民族の時代であり、其のインダス文明の繁栄期は遺跡から類推して紀元前1800年~紀元前1500年頃と推定されています。其の衰退期は紀元前1500年のアーリア人のパンジャブ地方への侵入 、ラージャン(首長)を中心とした部族・氏族単位での映画ベンハーでお馴染みの二輪戦車チャリオット(Chariot)を使用しての戦闘にインダス文明の担い手は立ち向かえなかったのがいとも簡単に制服された要因と推定されています。其の後はアーリア人の持ち込んだ宗教の要素を継投するバラモン中心主義の時代が紀元前1500~紀元後500年に浸透します。バラモン中心主義の時代です。紀元前1200~紀元前1000年はヴェーダ語(古いサンスクリット語の一種)による文献群としての「ヴェーダ」が紀元前1200~紀元前1000年頃にヴェーダ文献の最古の『リグ・ヴェーダ』の編纂が行われ、ヴェーダ文献の最古の天啓聖典(シュルティ)としての「リグ・ヴェーダ」の編纂が試みられバラモン・クシャトリア・ヴァイシャ・シュードラの萌芽であるリグ・ヴェーダ(プルシャ賛歌)が説かれることになります。
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