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”ジャズ講師の苦悩 〜 「ジャズ」の「アドリブ」を教えること、学ぶこと。”


2013年4月11日のブログ
ジャズ講師の苦悩 〜 「ジャズ」の「アドリブ」を教えること、学ぶこと。


ジャズ講師は
「ジャズ」の「アドリブ」の指導をします。

当然、ジャズ講師は最終目標として
「ジャズ」の(ジャズらしい)
「アドリブ」が出来るようにすることを企図して
指導をします。


ただ、ここでジャズ講師のタイプとして
「ジャズ」のという点(ジャズらしさ)を優先するか、
「アドリブ」をするという点を優先するか、
の2タイプあります。


前者の「ジャズ」という点を優先するタイプの講師は、
書きソロやフレーズ練習で、
ジャズらしいフレージングのエッセンスを体得するように促します。

後者の「アドリブ」という点を優先するタイプの講師は、
最低限の知識を学んだら、まずアドリブをするように促します。

前者タイプのレッスンを受けている人は、
ジャズらしい薫りのある演奏が出来るようになるのですが、
なかなかアドリブをすること、ジャムセッションに行くことに対して
二の足を踏んでしまうような状況になりがちです。

後者のタイプは、
比較的早い段階でアンサンブル、
ジャムセッションにおいてアドリブ演奏出来るようになるのですが、
演奏の仕方が固まってしまってなかなかジャズらしい演奏になりません。

アンサンブル、ジャムセッションを楽しめるようになるのが良いと思うので、
私は後者のタイプですが、
ジャズらしいクオリティーとしては足踏み状態になってしまうので、
指導する立場としては悩ましいところです。


確認しなければならいことは、
この2つのタイプの指導方法は
あくまでも順序としてどちらを優先するか、
ということなので、
当然ながら片方だけで良い、ということではありません。

実際、いずれのタイプの講師も
レッスンのある段階になると
もう一方の指導を始めるはずです。

そこで生徒側が講師が変節したかのように感じて
戸惑ってしまうことが多々見受けられます。

繰り返しになりますが、
あくまでも順序の違いであって、
片方を軽視して良いということではありません。

そのことを認識することと、
実際に自分が指導を受けている講師がどちらのタイプか
ということを把握しておくことが必要です。


実際に、
受けているレッスンでどんなことを練習しているか、
ということを質問しても、
答えられない人が多いです。

ぜいぜい曲名くらいということがほとんど。
あくまでもジャズの学習は「曲」で練習するものです。
現在どのような練習をしているか、ということを把握すること。
そのことによってレッスンを受けている講師が、
上記どちらのタイプなのかを知っておくのが良いと思います。
いずれ大きくレッスン内容が変わる際に戸惑うことはある程度防げるでしょう。




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