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【矢田寺】お精霊さんをあの世へと送り届ける不思議な鐘のある寺

ちぃパパ&ちぃママ

※本ブログでは記事中に広告情報を含みます

ご先祖様をあの世へと導く【送り鐘】とは?


昼間、多くの人で賑わう寺町京極商店街
若者からお年寄りまで様々な人たちが行き交います

そんな商店街の一角に
矢田寺】というお寺があります


創建は大変古く、平安時代の初め頃だといわれています

もとは五条坊門(仏光寺)付近に建立したといわれていますが
戦の戦火などにより転々と移動を重ね
豊臣時代の京都改造事業により
今の場所に落ち着いたという


お寺の存在は知っているものの
ご先祖様を冥界へと送る鐘が
このお寺にあるということを
どれだけの人が知っているのか?

書くいう私も矢田寺の存在は知っていましたが
横目にやりながらも素通りしていました

そんなあるとき
『冥土へ導く送り鐘……?』
というのを知り
その意味を確かめたくて矢田寺へ行きました

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思いやりが形となった?矢田寺の送り鐘


境内はとてもこじんまりとしています

両サイドには沢山の赤い提灯
ここだけを見ているとお祭りのようで
思わずわくわくしてきます


さて矢田寺の
送り鐘】とはどういうものなのでしょう?

このお寺にある鐘を鳴らすことで
お盆のころ、現世に帰って来られたご先祖様を
再びあの世へと送り返すことができるといわれている
それが送り鐘なんだそうです

そんなすごい鐘が商店街の雑踏の中に
あったとは…



そして
送り返す鐘に対して、呼び戻す鐘もまたあるんです

それが六道珍皇寺の【迎い鐘】です
⇒あの世とこの世を結ぶ六道の辻と、六道珍皇寺

お盆の頃、京都東山にある六道珍皇寺において
ご先祖様の魂があの世から迷わず家族のもとへ
帰って来られるように【迎い鐘】を撞きます

そしてお盆の最終日8月16日は
ご先祖様を無事にあの世へ送り届けられるよう【送り鐘】をつくという一連の流が有るようです

さらに
8月16日といえば京都では【五山送り火】が行われます
無数の魂が送り火と共にあの世へと帰って行かれるといわれております

送り火そのものは、再び冥府(冥府・死後の世界)に帰る精霊を送るという意味をもつ盆行事の一形態で、この行事が一般に広く行われるようになったのは、仏教が庶民の間に深く浸透した中世-室町時代以降であるといわれています。

【引用先】:五山送り火特集|KBS京都


ところで
『六道珍皇寺の迎い鐘、矢田寺の送り鐘は鳴らした人や家族にしか効果がないのかな?』
と嫁さんの素朴な疑問


私が思うに
迎い鐘や送り鐘を鳴らさなくとも、ご先祖様はお盆の頃になると近縁・身内の所にかえってきます

ただ関係が深ければ深いほど故人への思いが強くなり
『迷わず戻ってきてほしい』
『迷わず帰ってほしい』
と願う故人に対する思いやりが【】となって存在しているだと私は思います



水子地蔵と寄り添うように並ぶ
可愛いらしい【ぬいぐるみ地蔵】

手作りでつくられたお地蔵さまの中にはお札が入っていて
安産祈願や無病息災などの御利益があるんだそうです


提灯とお地蔵さんと沢山の絵馬


炎獄の中で人々を救う一人の僧侶



そんな矢田寺の絵馬がこれ

他のお寺ではあまり見かけることのない地獄の絵馬
凄いインパクトですよ


上から釜に向けて、次から次へと落ちてくる人

煮えたぎる釜の中に
今まさに人間を投げ入れようとする青鬼

槍のような物で人を突き刺し釜へ入れようとしている緑の鬼

まさに目を背けたくなるような地獄絵図です


しかしよく見ると右端で、煮えたぎる釜から人を救い上げる一人の僧侶がいます

これは一体どういうことでしょうか?


実は矢田寺には送り鐘とは別にもう1つ有名な伝記があります
それが、ここのご本尊である地蔵菩薩(代受苦地蔵)のお話です

閻魔大王といえば、死者の魂を天国に行くか地獄に行くかを決める裁判官。

平安時代、この閻魔大王は矢田寺の住職だった満米(まんまい 満慶とも)上人から菩薩戒(ぼさつかい:菩薩が受持する戒)を受けました。

その時、上人は閻魔大王に「地獄を見せてください」と頼みます。

上人が閻魔大王から地獄を見せてもらった際、炎が煮えたぎる鉄釜の中に一人の僧侶がいることに気がつきます。
よく見ると、僧侶は鉄釜の中にいる人を助けているのです。

もちろん、鉄釜に入っている人間は現世で罪を犯した罪人です。

その姿に感銘を受けた上人は、その僧侶の姿を仏像に刻み、ここに安置したといわれているのです。

【引用先】:わかさ生活


『悪いことをすれば地獄に落ちる』
幼いとき幾度となく聞かされたフレーズですよね(^_^;)

ですが、悪いことをしたとしても
罪を認め、または現世で良い行いをした者に対しては
絵馬にあるお地蔵さんのように、慈悲深く救い上げてくれるという教えのようにも見えます



そろそろお盆の時期
帰省や旅行などで京都へ訪れる方もおられるかと思います

もし、矢田寺の前を通る機会があれば
一度ご先祖様や故人の事を思いながらぜひ立ち寄ってほしいお寺だと思いました


矢田寺の詳細
■住所:京都市中京区寺町通三条上る523(寺町 京極商店街)

■駐車場:なし

■時間:8:00~19:00


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