空を見上げて
トップページ » 横歩取りの中・終盤(丸山九段・三浦九段戦より)(1)

横歩取りの中・終盤(丸山九段・三浦九段戦より)(1)

 NHKテレビテキスト将棋講座2014年4月号の第63回NHK杯・準々決勝第2局、丸山忠久九段対三浦弘行九段戦の丸山九段の差し回しが勉強になりましたので紹介させていただきます。

2014-04-15k

 上の図は、後手の三浦九段が△8三歩と打ったところです。代わる手は示されていませんでしたが、この手が疑問手だった可能性が高いとのことでした。 

2014-04-15a

 1図は、先手の丸山九段が▲6六角と打ったところです。8四の飛車取りです。3三への殺到もあるかもしれません。
 ここで、後手の三浦九段は△3四歩と飛車取りで受け、以下、▲8四角△3五歩▲6六角……で飛車の取り合いとなりました。
 1図の▲6六角は、本譜のように進むと▲8四角と飛車を取ったあとに▲6六角と一回引かなければならず、後手に先に飛車を打たれることになります。
 それでいいのかな?と思って並べていましたが良い手だったようです。

2014-04-15b

 2図の△4四角は、次に△7七銀を狙っています。なので、▲6九桂と受けるのかなと思っていましたが、ここで、▲5六桂と打ちました。
 次の▲4四桂が王手となりますので手抜きはできません。以下、△5五角▲3五飛△5四歩で3図となりました。
 途中の▲3五飛ですが、中段に打つ珍しい飛車打ちです。5五の角取りと3三の地点を睨み良さそうな感じの手です。

2014-04-15c
 

 3図で▲8八歩と受けました。ここで、それに対して、局面によっては△8八角成~△8八龍と迫る手もあるかもしれませんが、▲3三歩成があるので多分、無理なのでしょう。
 3図から▲8八歩△6一玉で4図となりました。

2014-04-15d



トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星