2015年01月30日
歩を突く理由、佐藤(天)対久保戦より
平成24年3月15日対局の棋聖戦、佐藤天彦六段対久保利明棋王戦(段位等は当時のもの)を並べてみました。自分には指しこなせない乱戦形ですが、色々勉強になりましたので紹介させていただきます。
将棋は、後手久保棋王が四間飛車から角交換し、立石流を目指し、先手佐藤六段は▲7五歩、▲5五歩と伸ばしました。
1図は先手が▲8六歩と突いたところで、以下、△6二銀▲8七銀△3一金▲3六歩△4六歩以下、飛車交換になりました。
しばらく進んで2図となりました。
2図から、▲8五歩と伸ばしました。飛車を打ち込まれてから▲8五歩では少し遅れているような感じがしましたが、たぶん好手なのだと思います。
2図から、▲8五歩△9五歩▲5三歩成△同銀▲8四歩で3図となりました。
51手目で突いた▲8六歩がついに69手目で▲8四歩と後手の急所を突きました。
以下、103手で先手の佐藤天彦六段が勝利しました。