嫉妬に狂う | 今日もますますふうたんぬるか

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ふうたんぬるか人のふうたんぬるか日常です。
基本的に色恋沙汰しか頭にないのに、なぜかそれすらおぼつかない。
三十路に入りおぼつかなさにも本腰が入ってきました。
てゆうか人生おぼつかない。
作家目指すとかうわごと言ってますよ。そしたらなんか結婚した。なぜだ。

はしゃいだ翌日に鬱がどかっと来るのは定例行事だが、なにやらおもむきが違う今日。

昨日はいつもの可愛い女の子達を愛でるの
日でした。

私と旦那の共通の趣味のひとつ、美少女愛で。

古建築を味わうように、しみじみと「あの女性は味わい深いねえ」と、ひたすらうむうむとたしなむのは、うちらの昔からの恒例なのですが。

昨日は同好の志が二人加わり、彼女はいい、あの人もよろしい、と大変盛り上がったのです。

で、今日、起きたもののなんかいつも以上のだるさで動けず、旦那に朝の支度を全てやってもらって、まー、はしゃいじゃって鬱きてんのかなー、とか思ってた。

食器を洗っていた旦那が「しかし、あの店員さんかわいかったですねえ~」と、食器を見つめたままにこにこしました。

すぐどの女の子のことだかわかったので「ああ、おかっぱ黒髪に緊張して口数少なくて、一生懸命ぱたぱたたちはたらいて、あれだね、シャーリーそっくりだったよね、14歳くらいに見えた」

森薫の漫画のシャーリーにそっくりの女の子がいたんです。

「シャーリー…、あ、ほんとだ、シャーリーですね」

旦那が手を止めずにふふふっと笑ってたのを見てました。

よっこらとお見送りだけすませたら、のそのそ寝室に戻って昼過ぎまで寝ました。

100万個くらいの夢を見ました。

起きてから、これは夢、これは昨日あったこと、これは実際あったような、夢のような、どっちかわからない、
と記憶の選別を布団の中でしました。

そして朝のやりとりを思い出しました。

そしてもう一度シャーリーちゃんのことを思い出しました。

とても可愛らしくて、清楚で、私が「かわゆいねえ」と絡むと、困ったようにもじもじして、ぱたぱたぱたっと逃げるようにして働いて、


俺にないとこばかりだ。

俺、俺に、ない。

私のがさつさの欠片もない美少女。

…。

もう一度朝の旦那を思い出しました。

旦那が古建築を味わうように、いつも女の子を楽しんでいたのと、違った!

「彼女は勉強熱心で、産まれる前のオタク事情にもかなり通じているんですよ」
「滅び行く文化の匂いのする女の子ですねえ」
などと、たしなんでいたのと、ちゃう!

ふつーに、すげー萌えとった!

萌え萌えやったがな!

軽めの恋心やんか!
憧れやんか!

俺に! ないものを! 求めとる!!!

と気づいてしまい、目の前の世界がぐにゃあーっとなったので、抗不安剤をちゅーちゅーちゅーちゅーしながら、あばばばあばばばしてた。

勝てねえよー、リアルシャーリー勝てねえよー、無理だあよー。

うわあ、旦那が目の前にあたしいんのに食器洗いながらシャーリーちゃんで頭いっぱいだったよー。

そのあいだのあたしときたら、鬱言い訳にして、すんげえだらしのないかっこで床に這いつくばってたよー。

ぬあああ、だあああ!!!

うわああ、今後、女子めで会をやるたびに、こんなことが起こりうるのかあ、この感情くる恐れありありかよお、うわあお、なぜこんな簡単なこと気づかなかったし俺ー。

そりゃ萌えるわー、リアルシャーリーいたら萌えるわー、そのたびに俺、悶え苦しむのん? いやーん。

でも女子めで会はやりたいー、なぜならー、おいらが定期的に美少女めでないとつらいからー。

ぬあー、せっかく趣味が同じだからはかどるなあ、とか思いよったのに、

まさかの!

嫉妬!!!

あうあうあー、嫉妬嫌いー、嫉妬したくないー、でもしてまうー、あー。

うー、でも女子めではしたいー、俺がしたいのはもちろん、

禁止なんかして、こっそり行かれたりしたら、落ち込んで、しぬる!!!!!

あーああー、どうしたらよいのか、わからぬ…。ぬうー。


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