昨日、「議論のウソ」という本を紹介しながら、
「地球温暖化」についてのウソ!?もご紹介しましたが、
その流れで、今日は「ゴミ」や「リサイクル」の話題が教室でも出たので、ご紹介します。
私が住んでいる神奈川県横浜市でのゴミの回収については、
A:「燃やすゴミ」「燃えないゴミ」「乾電池」「スプレー缶」
B:「びん・缶・ペットボトル」「金属」
C:「プラスチック」
D:「古紙」「古布」
と分別して、それぞれが決まった曜日に回収されています。
その他の自治体での状況は分かりませんが、
まぁ概ね「家庭ごみ」と「びん缶ペットボトル」と「プラスチック」は分別回収されているのではないでしょうか。
今回のその話題。
ゴミの分別回収は、環境問題が声高に叫ばれ、リサイクルなどの資源の再利用に対する意識が高まってきたことと有害物質ダイオキシンの問題を中心にして広まってきたと言われています。
以前近所では家庭用焼却炉などを持っている家庭もあり、ちょっとした紙ゴミなどは自宅で焼却するという人もたくさんいました。
しかし、ニュース番組でも大々的に取り上げられた埼玉県のダイオキシン問題などもあり、ダイオキシン対策は重要な政治的課題となってきました。
だから、多くの自治体で、ゴミの細かい分別回収、リサイクルなどのエコ活動が広まっていったんですね。
ただ、ダイオキシンは800度以上の高温でゴミを燃やさないと発生する有害物質ですが、多くの焼却炉は850~950度くらいで燃焼させているというの事実です。
さらにいえば、プラスチックは単体で燃やせばダイオキシンは発生しないらしい。
まぁ現実的にはゴミとして燃やす場合、プラスチックだけで燃やすというのは考え難いので、生ごみなどと一緒に燃やすことになるでしょう。
だから、生ごみと一緒にプラスチックやペットボトルを燃やせば確かにダイオキシンは発生する。
ただ、800度以上での燃焼がほとんどであれば、そもそも問題ないと考えられます。
といっても燃やした後の灰を冷やす過程で温度が下がれば発生するらしいですが。
それから、最近は分別回収が徹底されると生ごみを中心とした燃やすごみはかなり水分を含んでいて火が付きにくいようです。
だから、燃やすために石油をいっぱい使っているんですね。
だから石油から作られているプラスチック類などと混ぜて燃やせば、ゴミは良く燃えるんです。
ペットボトルも同じですね。
実はエコだと思っていた行動が、それほどエコではないかもしれない。
逆にエコだと思っていたのに、反エコな活動なのかもしれない。
専門家ではないわたしたち一般の消費者は科学的なことは分かりませんから、やっぱり自治体のルールに従わざるを得ない。
ただ、もしかしたら、そういう可能性があるのであれば、やっぱりみんなで事実を見直して、より良い資源や環境との付き合い方を考えなければいけません。
しかし、まぁ世の中にはこうした「善意」からなる「善(と信じられている)行動」が実は違うかもしれないということが、けっこうあるものなんですね。
善意や善だと信じられるいる行動は、それ自体がある意味でパワーを持っています。
それに批判的になるとか、否定するようなことは、倫理的に間違っていると言われる可能性が高い。
だからこそ、それぞれが関心を持って検証の眼差しを持たなければいけません。
だって自分の生活ですし、私たちは自然環境失くして生きることはできないでしょう。
参考までに、このゴミ問題で一番分かりやすく解説しているのは、武田邦彦さんですね。
テレビでもおなじみのあのおじさま。
まぁもちろん彼の言が100%正しいということを紹介したいのではないですが、良い提案をしていることは確かです。
武田氏に対する批判も出ているようですが、このあたりの議論をまず追うというのが、自分が自分の意見を表明するためには欠かせない作業です。
自分の、自分たちのことですから、みなさまんもぜひ考えてみましょう。
【↓参考資料↓】