林太郎です。




舞台最新作『シリウスゲーム』~スパイ誕生編~(2017・5・3調布グリーンホール小ホール)の映像作品の完成披露試写会が先日行われまして、僕はこのときはじめて自分が出演した作品をみました。



その試写会のあと感想文の提出が求められたのですが、同時に、僕は映像の再チェックを担当することになりまして、編集映像の細部を確認するために、再度作品を鑑賞できるという幸運に恵まれました。



以下にご紹介するのは、映像の再チェックを何度か繰り返したあとに僕が提出した感想文です。今回はそのまま投稿させていただくことになりましたが、皆さまの今後の観賞の参考になりましたら幸いです。




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『シリウスゲームを観賞して』

河辺林太郎



私は幸運にも映像チェックのためにDVDが手元にあり通算で4も公演映像を観ることができました。



他の団員さんには申し訳なく思いますが、その分、一回観ただけではわからなかった経験ができてそのことを皆さんに伝えるべき立場に立ったと思っています。



そもそも、通しで4も観るつもりなど全くなく、3枚のDVDに映像の乱れがないかをサラッとチェックして終わらせるつもりでした。



ところが、一つのシーンを観るとそこに吸い込まれてしまって続きをみない訳にはいかなくなり、そんな調子で結局4も観てしまったのですが、正直なところ10くらいは観たいと今でも思っています。



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"クライマックスシーンより"



このような経験をしてみて思い出される、ある言葉があります。それは今回の舞台を観にきて下さった俳優の草刈正雄さんの言葉です。



草刈正雄さんは


「この舞台を何度もやってもらいたい」

とおっしゃっただけでなく


「自分もやってみたい」

とまでおっしゃいました。



僕はいま、このときの草刈正雄さんと同じ気持ちでいるのではないかと思っているのですが、僕は4観てようやくこの物語の真髄を理解するに至ったのに



草刈正雄さんはたった一回観ただけでも何か深いものを感じ取られたのではないかと思うと感慨深いものがあります。




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"牢獄に拘留される中村大次郎"



さて、前置きが長くなりましたが、率直な感想を申し上げると、とてもよく考え抜かれた素晴らしい作品だと思います。



意表を突いた明日香のシーンに始まり、大次郎のパントマイム、拘束されて自殺未遂を犯すまでのシーン、明日香との闘い、盗みのシーン、再び拘束されて真実が明かされるシーン、シリウス作戦の公表と作戦開始までのラストシーン。



どのシーンも味があって完成されていると思いますし、全体としては、おりんのセリフとマスターのセリフを引き立てるために計算された構成になっていると思いました。




各シーンは観るたびに見え方が違っていて発見があって面白いのですが、しかし、何回観ても必ず琴線に触れるのは、



ドミノ倒しの最初の一枚になれというセリフ、自分が変わるしかないこと、そして、右でも左でもなく恨みを超えて愛しなさいというメッセージです。



このシーンに触れるたびに自分のことを省みてこれではいけないと新たな力をもらえるようなそんな作品です。



だからこそ、


一人でも多くの人この作品を観てもらいたいと思いました。



世の中にはこの作品に込められたメッセージを必要としている人が五万といるのではないかと思います。



それに、音楽がそれぞれのシーンにマッチしていて、単にマッチしているだけではなく、シーンを引き立てるために必要不可欠な存在になっていると思いました。



作品全体として噛めば噛むほどに味が出てくる不思議な感覚です。総合的にみて、どこに出しても恥ずかしくない完成された作品だと思います。



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"明日香らの尋問を受ける大次郎"



ただ、私自身の演技に焦点を当ててみると、基礎がまだまだできていないと改めて心痛の思いです。



発声と滑舌は、自分の声だけが曇っていて明瞭さに欠けていると思いましたし(会場ではどう聞こえていたのか気になります)、アクションは軸の問題や各関節の角度などの曖昧さが目立ちました。



それと、砂掛けバーヤの話を聞いて泣き崩れるシーンでは、セリフと演技との違和感を感じて、まだまだ役が作り込まれていないことを痛感しました。



今後の課題として、発声・滑舌、軸作り、基本技の習得、役作りに焦点を当てていきたいと思います。




セリフと演技との違和感については明日香にも同様のことが見受けられますし、アクションにおいては明日香、大次郎共に精度やスピードを上げていかないといけないと思います。



これらの点について、座長と副座長の演技にはやはり安定感があって素晴らしいお手本だと改めて思いましたし、



特に、副座長のセリフは長いにもかかわらず抑揚や表現を変えるなどの細やかなテクニックによってそう思わせないようにしているところがとても参考になりました。



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"大次郎と明日香の格闘シーン"



それにしても、役者一人一人にはまだまだ課題があるにせよ、それを凌駕するだけの感動強いメッセージ性エンターテイメント性がある素晴らしい作品だと強く思いました。



上映会をたくさん開催して多くの人に観てもらいたいと思います。



最後に、これは提案ですが、もし許されるのであれば他の団員さんにも作品を何度か観る機会を与えて頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。





以上が、感想文の内容となります。

他の団員の感想文と合わせて、作品観賞の参考にしていただけましたら幸いです。


なお、今回の投稿は劇団の課題として提出した感想文をそのまま掲載しており、公にする目的で書いたものではありませんので、劇団の内情に触れている部分があることをご了承ください。




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"財宝を盗みに入る大次郎"



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