学力の経済学と言う本を、ジュンク堂の棚で見つけて買ってよみました。
表紙はこんな感じです。
「学力」の経済学 [ 中室牧子 ]

「学力」の経済学 [ 中室牧子 ]
価格:1,728円(税込、送料込)



Amazonのビジネス・経済書ランキングで3週連続トップをとった本とのことですが、
それ以上に、

・ゲームは子供に悪影響?
・ご褒美で釣るのっていけないこと?

などについて、科学的根拠(エビデンス)を突きつける!という内容が気になって買いました。

わたしも長男の勉強の仕方にちょっと考えるところがあったので・・・


この本は、学力の経済学という風になっていますが、
学力の統計学とでも書いた方が正確な内容に思える内容です。

教育のことについて、新聞でもニュースでもテレビのバラエティ番組でも多く語られますが、
それらのことが果たして、本当のことかどうか?
そういうことについて、しっかりとデータをとった事例をまじえて、効果のほどを教えてくれます。


たとえば、ご褒美で釣るのっていけないこと?についてです。


子供にやる気をださせようとして、がんばったら、なんか買ってあげるよ!みたいなことって
親は結構言うと思います。
わたしも、結構言います。

でも、お金や物で釣るのは良くないのでは?という意識もあります。


これについて、アメリカで統計をちゃんととったデータでは、ご褒美をあげて釣るやり方は効果ありになっているのです。

ただ、褒美の上げ方にもやり方があるということです。

よく言うやり方として、下記の2パターンがあると思います。

・テストでいい点をとったご褒美をあげる
・1時間勉強をしたらご褒美をあげる

このケースでは、後者の方が、効果があるそうです。

理由は、テストの結果については、実際、子供がどうすればいいかわからないなどのこともあり、
何もしないケースも多く見られるそうです。

たいして、後者の場合、勉強をするという学習のインプットに対してのことなので、
1時間であれば、勉強をさせられるという実質的な効果があげられます。

また、1時間勉強すれば、すぐに褒美がもらえるのと、テストの結果が出てから褒美が出るのでは、
すぐに褒美がもらえる勉強の方にやる気が出るという心理的要因もあるようです。


こういうよくある教育の悩みを、データに基づいて教えてくれます。

中には、データ上、身も蓋もない教育上の結果などもあります。
遺伝が結構大事とか・・・


ただ、知っておくと、子供に勉強をさせるときの道しるべになると思います。


この本の題名にピンとくる人は、子供の教育に関心が高い人だと思います。

毎日、子供に言う言葉をちょっと変えるだけで、子供の学習効果が変わるかも?
そんな気にさせられる本でした。


※Amazonの教育学のランキングで1位だけに、レビューもかなりあります。