「病名は、その病気の様子が
分かるように命名されている」
ということであれば、
これからお話しする
「神経因性膀胱」は、
「膀胱」が「神経」のなにかの原「因」で
困ったことになっている病気です。
膀胱は、おしっこを
「溜める」と「出す」という
2つの働きをしています。
膀胱が正常に働くためには
神経がすごく複雑に働いているんです。
おしっこを溜める時は膀胱は
広がっていきます。
いっぽうで膀胱の出口は
おしっこがもれないように
閉める命令が出されています。
おしっこを出す時は膀胱が
ギュッと収縮します。
いっぽうで膀胱の出口は
おしっこを出すように
緩める命令が出されています。
これらの働きは、自分の意思で
制御できない自律神経の働きで
おこなわれています。
しかし、膀胱の出口は
自分の意思で閉めたり緩めたり
することができる神経もあります。
たとえば、車を運転している時に
おしっこをもよおしても
出さなくても済むように、
コンビニに着いてから出せるような
仕組みも備わっているわけです。
このように、おしっこを溜める・出すのは
神経がうまく協調しあってコントロール
されているんですが、
神経因性膀胱はそういうことが難しくなって
もれたり、頻尿になったり、出なかったりする
といった症状になります。
そんな症状がある病気は
ほかにもありますが、
それらの病気のどれもあてはまらない場合、
つまり、原因がはっきりしないけど
尿のトラブルがある場合、
「神経因性膀胱にしちゃおっか」
ということがあるとか、ないとか^^