ダーウィンでの慰霊活動について | 日本は世界を平和にします

日本は世界を平和にします

オーストラリアに移住してから日本がとんでもなくいい国だと言うことに気が付きました。
世界を平和にするのは日本ですよ、間違いない。
でもそのためにはまず日本が元気にならなくっちゃね。
ダーウィンから応援しています。

今日は1月20日、潜水艦伊124号の戦没日です。私は2011年よりささやかながら慰霊活動をしていたのですが、今日の灯篭流しをもって一区切りとなるのかな~と思っております。

 

というのも地元の日豪交流団体、Australian-Japanese Association of the Northern Territory (AJANT)が、潜水艦伊124号のために慰霊碑を建てることが決まったのだそうです。除幕(?)式は2月17日で、一部のご遺族の方も来られるそうです。こちらがそのニュースです。

旧日本軍潜水艦の慰霊碑設置へ=75年前、ダーウィン沖で沈没-豪

 

伝聞口調で書いたのは、残念ながら私はこの件に全くかかわっていないのです。過去5年間命日の碑には灯篭流しを行い、遺族探しを行っていたのですが、情報を求められることもなく慰霊碑を建てることが決まったのだそうです。

 

「私のやってきたことは何だったのだろう?」とかなりのショックも受けましたが、しかしよく考えてみれば自分が5年前に思い描いていた通りのことが起こっていますから、文句は言えません、というか喜ぶべきことです。記念碑を建てて遺族の方々が来ることが出来ればいいなと思い、始めた慰霊活動でしたから、まさに願ったりかなったり。

 

2011年には誰も潜水艦伊124号のことを知らなかったので、とにかく多くの人に知ってもらわなければ、遺族の方に来てもらわなければと思い慰霊ツアーを作っるなどしました。その当時は私は豪日協会の会長だったので、それを利用してフルに認知に務めたのです。(現在は豪日協会を離れ、慰霊活動をはじめ全く個人でやっております。)

 

会長と言っても慰霊活動をしているのはほぼ一人でしたから、できることは限られています。そのためには大衆に訴えかけなければならないと思い、テレビや新聞に売り込んでマスコミを使っているのですが、しかしそれにはもう一つ理由があります。私が表立って活動することによって、ダーウィンに遺族の方が来ても差別されることもなく、ひどい言葉をかける人もいないという事を示したかったのです。実際過去五年間、オーストラリア人からは非難の言葉など受けたことがありません。それどころか応援してくれる人ばかりで、オージーのおおらかで前向きな姿勢には驚かされます。逆に一部の日本人からは反対され、ハブられ、その上ネットストーカー(!)まで現れと散々な目に合っていますが、表に立って動けば批判を受けるのは当然なので覚悟の上でしたが、やはり驚きましたね。なぜに日本人ばかりが反対??と。

 

それらの日本人からの非難は部外者である私にしか来ません。遺族の方は大丈夫です。保証します。慰霊活動を通じて、オーストラリアサイドのダーウィン空爆のご遺族の方々、退役軍人、政府関係者と色々な人に会いましたが、文句ひとつ言われたことがありません。いや本当のことを言いますと、実は一人だけ、平和活動家の方からひどいメールをもらったことがあります。平和活動家を名乗るのは日本も海外もおかしな人が多いなとあらためて確信、、、、。でもそれ以外は全く大丈夫です。温かく迎えてくれることは、私が身をもって証明しましたので大丈夫^^

 

という事で私のするべきことは今日の灯篭流しで一区切りかな~と思っています。上記のような理由で,今まではなるべく多くの人を呼んで、たくさんの灯篭を作って、と派手にやっていましたが、今年はもうその必要もなくなりますので、一人でひっそり折り紙灯篭を作って流します。(ちゃんと海に流しても良い素材を使いますので環境問題家の方は、ご心配なく)

 

私と連絡を取っている遺族の方々の連絡先は、慰霊碑建立の件を外部から知らされた時点で豪日協会に伝えましたので連絡が行っているかと思いますが、もしもご遺族の方でこのブログを読んでいらっしゃる方、また問い合わせを行い方は豪日協会の方へ直接ご連絡くださいませ。 japanesecommunitydarwin@gmail.com 日本語、英語どちらも大丈夫のはずです。

 

慰霊碑建立に関わることが出来なかったのは残念でしたが、きっと私が始めた慰霊活動も何らかの形で慰霊碑建立を後押ししているはず、という自負もありますし、見ている人は見ています。とりわけ潜水艦伊124号の乗組員の方々はきっとわかっていると思います。何といっても私がこの慰霊活動を始めたのは、80名の乗組員の方々から”呼ばれた”からなのです。何と説明してよいかわかりませんし、おかしなことを言うと思われるかもしれませんが、彼らから後押しされて活動を始めたのです。

 

日豪の和解が進んでいること、そして多くの人が海外の戦没者に思いをはせるようになってきたのもありがたいですね。それからダーウィンに注目が集まるのもダーウィン市民としてはとても嬉しいです。これからも慰霊活動を温かく見守ってくれるダーウィンの方々への恩返しにマーケットの運営など社会貢献していきたいと思います。また日豪の慰霊活動だけではなく、これからはすべての戦没者が慰霊を行うことが出来るように活動していきたいと思います。それには戦時中には市民としてカウントされていなかったアボリジニの方々も入っていますので、彼らの心に寄り添うことが出来ればと思います。まだまだ先は長い、、、、、

 

それではいつも読んでいただきありがとうございます。

 

 



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