私はつい数年前までは、手作りなどとは無縁の生活をしておりましたが、最近ではアクセサリーやら服やらいろいろと自分で作るよう。これもDCA(ダーウィン・コミュニティー・アート)という団体とかかわるようになったからで、とても感謝しています。
最初は日本人だからできるだろう、ということで折り紙の依頼があり、言われるがままにワークショップを行っていたのですが、その内手先が器用なことを見込まれてか、DCAに寄贈されたビーズの山を使って何かできないか?と頼まれてアクセサリー作りのワークショップを始めました。
ワークショップに来られる方の中にセミプロの方がいて、その方々から手ほどきを受けてにわかアクセサリー職人に。そしていつごろからか折り紙で作ったイヤリングを作るようになると大変好評で、プレゼントなどをしていたら売ってほしいという方が出てきまして、ついにはマーケットで売ることになりました。
それで、これを私の活動の本流である平和活動に戻せないか、、、と思い、戦争博物館で販売させてもらえないか持ちかけたところ二つ返事でOK.。
何故いきなり平和活動?と思われるかもしれませんが、実は私がダーウィン・コミュニティー・アートの役員の公募に応募したのは、アートを通じた平和活動をしたかったからです。
ややこしいし、詳しく説明すると長くなるので端折って書きますと、、、
日本は世界中の国と同様に、平和に貢献する義務がある
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しかも日本はせっかく持っているたぐいまれな調整能力と平和好きな国民性を活かさなければもったいない
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しかし自虐史に洗脳されて声を上げることができない
(第二次世界大戦のときは日本がすべて悪い、日本が声を上げると碌なことはない、と刷り込まれてしまったので)
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日本が自国の力、平和貢献能力高いことを自覚してもらうにはどうしたらいいか?と考える
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日本をほめよう、それから日本のことを恨みに思っている国はもうほとんどないことをオーストラリアから伝えよう。
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そのことを発信したいが、自虐史が邪魔してなかなかできない。「歴史修正主義者」とか「軍国主義への回顧を主張」、ひいては中韓への差別主義者など、右翼のイメージになってしまって困ってしまった。
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そこで、識者の方より「アートを使うと良いのよ」とのアドバイスをいただく
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アート系非営利団体のDCAの役員となって、アートを通じて平和活動をするように。
例:折り紙、演劇、映画、病院や老人施設へのアートワークショップボランティアなど
という流れで、私はアートの世界にかかわるようになったのです。ということで実はたかだか3年ぐらいの新米なのですが、オーストラリアという国は下積み期間が短くって住むところが良いところ、名前が売れてきて、いろんな所からお声がかかるようになり、活動がしやすくなりました。
そしてここでまさに”アートの平和利用”、というと言い方がわるいですね、”アートと平和の融合”ともいえる折り鶴イヤリングの話に。
これをどこで売ればいいのか考え思いついたのが、ダーウィンならではの戦争博物館です。ここは日本からの攻撃である「ダーウィン空爆」に関する展示が約八割を占める資料館です。ですので、日本人の方にとってはアウェイ感満載の場所です。
Top 10things to do in Darwin
そこに地元の日本人が作った折り鶴イヤリングが展示販売されているのを見るときっとホッとするはず!と自負しております。
またこれは博物館にとっても好印象です。日本軍による攻撃の展示で溢れているのは、空爆というオーストラリアにとって重要な歴史を多くの人に知ってもらいたいからであり、日本憎しでやっているわけではありませんからね。きっとそのことを伝えたくって、博物館の人たちも折り鶴イヤリングを大歓迎してくれるのだろうと思っています。いつも持っていくたびに受付の女性の方たちが、「なんて素敵なの!ファンタスティック!」と大絶賛してくれます。(オージーたちはいつも褒め上手なのです)
というわけで始まった折り鶴イヤリングプロジェクト、今では協力してくださる方が増え,制作、在庫管理や配送(これが私がもっとも苦手としていることで、、、)をお手伝いしてくれて、ほぼ存亡の危機であった折り鶴イヤリングの販路を確保することができました。ありがとうございます。
もちろんここに来るまでにもたくさんの方にお手伝いいただきました。アイディアをくださった故ちえさん、それから作成にディスプレイをお手伝いしてくださった淳子さん、きゃんさん、ちかさん、マーケット出店に力を貸してくれたはるかちゃん、いつも日本から来るたびに折り紙を買ってく来てくださった香子さんやゆきえさん、Yさんなど、ありがとうございます。
明日は折り鶴プロジェクトのメンバーのご紹介をさせていただきます。
それから今日のラジオは、8月6日広島に原爆が落とされた日でもありますので、私なりの平和活動についてお話ししたいと思っております。
先週まではネットで聞けなかったのですが、ようやく復活しましたので、お耳を傾けていただけるとありがたいです。