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カテゴリ:旅のストーリー
松阪からはあえて近鉄に乗車します。16:38発白塚行き普通です。ワンマン運転の2両編成です。松阪では待避線に入り、急行が先行していくのと、特急しまかぜの通過を待って発車します。これで伊勢中川まで、そして乗り換えて16:56発東青山行き普通で川合高岡まで乗車します。
川合高岡は近鉄大阪線の駅で、現在は無人化されていますが、駅舎もあればトイレもある駅です。もちろん、ICカードの読み取り機もあり、乗客もそこそこいるという印象を受けます。そしてここから南へ徒歩5分弱、JR名松線の一志駅があります。公式には乗り換え駅とはなっていないようですが、実質的には乗り換え可能な駅と言えるでしょうか。 この一志から、17:36発伊勢奥津行きに乗車します。キハ11系300番台(キハ11-305)トイレ付きです。私が以前に名松線に乗車した2001~2002年のときは、キハ11系の0番台で、トイレなしの列車でした。 夕方の下りということですが、十分に空席があります。まだ春休み時期ということもあるのでしょう。そして、家城(いえき)で13分停車、ここで伊勢奥津発松阪行きと行き違います。 この家城では乗客がまとまって下車していきます。そして、ここまでは票券閉塞式(自動信号を用いないシステムで、通票または通券と呼ばれる物証を用います。同じ方向に続けて列車を発車させることができます。)でしたが、ここからスタフ閉塞式(自動信号を用いないシステムですが、1列車が行ったり来たりするだけの仕組みです。)で、その授受があります。 いよいよこの家城からは、2009年の台風により大きな被害を受け、ようやく去年春に復旧した区間です。ここからは山間部(旧美杉村・現在の津市美杉町)で、乗客も少ないですが、イベントなどがあれば相応ににぎわうようです。さすがにこの区間は雲出川を縫うように走るためカーブも多く、レールと車輪のきしむ音も度々してきます。ゆっくりと走って行きます。 そして伊勢八知から先は徐行運転という感じです。どうやら野生動物が出没するのか、警笛も鳴らしながら進みます。そして終点の伊勢奥津へ。 そういえば、2001年に名松線に乗車して伊勢奥津まで来た時、冬なのにここで雷雨に見舞われ、あっけなく名松線が運休してしまったことがありました。当時は名張駅前までのバスがあったため、何時間か待ってそのバスに乗り継ぎ、何とかここを抜け出した経験があります。しかし今日はまだくもりで雨は降っていないようです。 ちなみに現在は名張と伊勢奥津を結ぶバスは1日1往復しかなく、しかも伊勢奥津発名張駅前行きは朝早く発車するため名松線の列車から乗り継げません。逆の名張駅前発伊勢奥津行きは夕方で、ちょうど名松線の最終列車に乗り継げるようです。ただし、伊勢奥津から先には三多気(みたけ)という桜の名所があり、イベントが開催される時は伊勢奥津から杉平バス停(三多気の桜最寄りバス停)を経由し、敷津まで臨時バスが走ることがあります。 ランキングへお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.04.07 15:37:54
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