私がアドバイスした日本人留学生達は、TOEFLなどの標準テストは、あまり得意でないタイプの人が多かったのです。しかし、英語学校(ALP)で勉強していたので、英語の力はかなりついていました。したがって、私はその人たちに入学する大学院はコロンビアに絞るべきと言いました。
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はじめは、大学院に入れることさえも信じてもらえませんでしたが、話していくうちにわかってもらえるようになりました。通常コロンビアの大学院にはGREというテストが必要ですが、マスター(MA)では学科や専攻によっては、GREを受けなくても良いところあるのです。
GREは、大学院に入学するために必要な標準テストで、英語と数学でなりたっています。英語は、ネイティブのアメリカ人でも簡単にはできないほどレベルが高く、とても普通の日本人では太刀打ちできないほどのものです。それに比べて、数学は易しく日本の国立大学を卒業している人にとっては、満点を取ることも可能です。GREが必要な大学や学科では、英語と数学で1200点あれば、まず大丈夫とされています。しかし、たとえ数学で満点をとっても、800点なので英語で400点取らなければなりません。400点というと偏差値40ですので、一見簡単そうですが、日本人にとっては、とても難しいのです。難しさはTOEFL600点よりもはるかに難しいと思います。
私がアドバイスした日本人留学生達は、私立文系の人が多かったので、数学も得意ではない人も多かったのです。そんなわけで、英語学校(ALP)の勉強に集中させ、レベル9や10にリーチすることを目標に勉強してもらいました。
そうして、一人また一人と大学院に入学を許可され、最終的には10人ほどになっていきました。そして、全員が修士号(MA)を取得したのです。中にはその後、ハーバード大学の大学院や、オックスフォード大学までいった人もいます。私は人間の力はわからないものだと思いました。
日本人留学生で、TOEFLやGMATで高得点を取っている人たち(いわゆる優等生の人たち)にも、問題がなかったわけではありません。この人たちの中にテストの点数はクリアーしていても英語ができていないとみなされてしまう人たちが、少なからずいたのです。これは日本人によく見られる傾向で、テストの点数は高くても、実践的な英語ができないのです。コロンビア大学の先生達もよくこのことは知っていて、日本人には英語学校(ALP)を平行して取らせるようにしていました。
他の国の留学生には、そのようなことはほとんどないのに日本人留学生には、よくあることというのは、興味深いことだと思います。日本人は英語の実力をつけることよりも、受験テクニックで点数をクリアーしようとする学生が多いからだと思います。
最近も、英語標準テスト(TOEFLなど)の点数が高くても、実際には英語ができない人たちが多くて問題になっていますが、そんなに無理してテスト勉強をするよりも、何年かアメリカやイギリスに留学して本当の英語力をつけたほうが、良いと思います。