自分の世界を拡げるスピードを上げること | カンボジアの元気による元気になるブログ

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元気です。

 

先日、日本に出張したんですけれども、プノンペンへの帰りの便が7月1日の朝の便でした。成田空港に着いてANAのカウンターで荷物を預ける手続きをしていると、グランドスタッフの方が、ものすごく"たどたどしい"んです。隣にもう一人スタッフが立っていて、やること一つ一つ指示されながら進めてくれるんですよね。

 

たぶん新人さんなんだな-、と思って「新入社員さんですか?」と聞くと、「そうなんです。今日はじめてなんです」と。なるほど3ヶ月の研修を終えて初陣ですか、がんばってくださいね、なんて言ってカウンターを後にしました。

 

その光景を見て、社会人一年目の時に、埼玉の倉庫で荒くれ者たちに怒鳴り散らされながら、ドロドロになって働いて、毎朝胃が痛くなりながら出勤していた数年前の自分を思い出しました。

 

何もわからない最初のときって、皆さん経験あると思うんですけれど、すっごく辛いですよね。周りの人は、当然のようにわかっていることなのに、自分は何もわからない。お客さんが要求していることや、話す言葉の意味ですら、わからなかったりします。ホント住んでる世界が違う感じです。いつまでに何をすればいいかもわからないし、良かれと思っていることが、実はやるべきじゃなくて注意されたり、言われた事を張り切ってやっていたら、やり過ぎで怒られたりもします。多分みんな経験有るんじゃないでしょうか。

 

でも、そんな経験も3ヶ月も過ぎればある程度はわかるようになってきます。半年もしたら、ストレスなく仕事をこなせるようになってくるわけです。1年もすれば、人によっては業務改善を始めるでしょう。その成長の速度ってやっぱりすごいなぁと思うんですよね。

 

僕も入社3ヶ月は仕事場に行くのも仕事をするのも怖くて仕方なかったんですけど、1年たったら仕事が楽しくなっていました。あんまり頑張らなくてもちゃんと回せるようになっていました。

 

わからないことに飛び込んだ最初ってすごいストレスかかるんですけど、その分自分の世界が拡がるスピードも早くて、新しいものを吸収する密度が濃いんだなぁって思います。

 

ーー

最近、僕は仕事も遊びも色々新しいことにチャレンジしようと思って、少しずつやっているんですけど、新しいところに飛び込んだばかりのストレスってその新入社員の時の感覚とすごく似てるって思いました。最初はわからないことだらけ。言葉も常識も通じないなかで、新しいことをやらなければいけない。それってストレスが大きいです。やっぱり嫌ですよね。だって怖いじゃないですか。冷や汗かくし、何もできない自分にイライラするしソワソワします。そんなことやらなくてもある程度うまくいってるのに。本能的には怖いことなんかやりたくないですよね。にんげんだもの。

 

ずっと同じ場所に留まるってすごく楽だし、ある意味楽しいんですけれども、でもそれだけだと新しい世界の拡がるスピードがとても遅いと思うんです。それならば、自分の体験したことない場所にエイヤで飛び込んでいくことができれば、すごくストレスは大きいけど、自分の可能性や世界の拡げ方としては正解なのかもしれないな、と思う次第なのであります

 

なので、今年下半期は新しいことにチャレンジしていきたいなと思っているところです。僕はもうすぐ齢31を迎える立派なアラサーなんですが、いつでも新入社員のように初々しく青臭く真っ直ぐでアツい心を持って、新しい世界にエイヤで進んで行く人間でありたいと思うところです。頑張ります。

 

なんで最後は少し青臭く、今日はサミュエル・ウルマンというアメリカの詩人の「青春」という詩でブログを締めたいと思います。

 

それでは、また。

 

 

青春

 

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。曰く「驚異えの愛慕心」空にひらめく星晨、その輝きにも似たる事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。


人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる


大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、偉力と霊感を受ける限り人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。

 

原作 サミュエル・ウルマン、訳 岡田 義夫