東大出身者に共通すること~知的好奇心と自信~ | 医療とバレーボールとアメリカ留学記

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2016年5月9日からアメリカオハイオ州のオハイオ州立大学に留学することとなりました。日本では埼玉の大学病院でリウマチ膠原病内科医をしていました。冨永こよみ選手を中心に上尾メディックスを応援しております。これからは基本的には留学中の日記が主となります。

東大と聞けば日本人であれば誰もが日本一の大学というイメージを誰もが持っていると思う。

私はあいにく東大出身ではなく、今働いている病院も東大ではない。

しかし、私の医局には東大出身者が二人いて、その他でも色んな場面で東大出身者と交流する機会はある。

東大出身者と聞くと多分ほとんど全ての人が「頭がいい」とイメージするであろう。

確かにそれはある意味事実だと思う。

ただ、私はこの「頭がいい」という言葉は基本的に嫌いである。

定義が物凄く曖昧だからである。

多分世間で想像している「頭がいい」というのは「抜群の記憶力」だったり「ひらめき」だったりすると思う。

でも、少なくとも私が東大出身者と接してみて、物凄く記憶力が長けているとか、物凄い大発見をしてしまうようなビックリするようなひらめきがあるようにはあまり見えない。

意外にも、少なくとも私が接したことがある東大出身者は記憶力は普通であり、なんでもかんでも凄いことを思いつく訳ではない。

ただ、根本的に異なることが2つある。

一つは知的好奇心が非常に高いこと。

もう一つは「自信」である。


実は私の大学院の指導教官は東大出身者である。

知的好奇心という点で最も分かりやすいたとえをする。

バレーボールファンがバレーボールに好奇心を抱くように、学問に好奇心を抱いているということである。

つまり趣味が勉強なのです。

よくよく考えてみれば自分の趣味については誰よりも詳しいはず。同じことを勉強に実践しているまで。

研究についても完全に趣味と化しているから、その研究領域についてはオタクになり、研究に没頭できるわけである。


しかし、実は鍵を握るのはそれだけではない。

なぜ東大出身者はそこまで知的好奇心が旺盛になれるのか、それがもう一つの理由である「自信」からである。

東大出身者である私の指導教官の先生にちょっとうちの大学の印象について聞いたことがあった。

そしたらこんな返事が返ってきた。

「一つ思ったことは、どこの科に入局するかという決めるのに僕たちはみんなどこの医局が研究が進んでいるかに興味があり、実績がある医局が凄く人気があったのだが、ここではそういう風に決める人がいないのが意外だった」と。

なるほど。

東大出身者は自分の研究により例えば特効薬を開発したり、病態解明に結びつくような大発見ができる可能性があると本気で思っている訳です。

うちの大学出身者でそういう風に思っている人はおそらく一人もいない。

所詮自分ではそんなことは無理だと最初から諦めている人ばかりである。

そもそも大前提としてうちの大学出身者は東大よりも下と決めつけています。

その構図は私は改めるべきだと思っている。

だから、学生や研修医にはそのことを物凄く強調しています。

例えばできる先生がいてそれがうちの大学出身だと聞くと驚く学生や研修医がいるが、そういうのを聞いたら私は一喝します。

情けないことにうちの大学出身者は物凄く劣等感が強いのです。


多分多少の差はあれ、先天的な能力というのはそれほど大きく変わりないと思います。

決め手となるのは知的好奇心と自信の二つ。

知的好奇心は興味を持つか持たないかの問題だから、逆に言うなれば自分に適正のある仕事は興味のある仕事と言える。

そこまで来たらあとは自信を持つこと。

それが成功への近道ではないかと思う。


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