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私がNHKのEテレで好きな番組に

「デザインあ」があります



その中のコーナーの

「思ってたんとちがう」もいいですね




例えば、

飛んでくるボールをバットで打つシーン

では、普通に予測すると、ボールが

硬いバットに弾き返されるのですが、

映像では、バットの方が柔らかくて

ぐんにゃり曲がってしまいます



ちなみに、このコーナー名は

2008年のM-1グランプリで

漫才コンビの「笑い飯」が決勝進出を

逃したときに西田が叫んだ言葉から

とられたそうです



上記番組での

「思ってたんとちがう」という台詞も、

この西田がしゃべっています



「思ってたんとちがう」は

意外性を楽しむわけで

素朴に面白いではありますが、

大事な選択をするときに

きっとそうだろうと主観で選んで

実は意外な結果だった

ということでハズレては困りますね



この主観的な予測がよく外れることで

知られているのが、

「モンティ・ホール問題」




アメリカの「Let's make a deal」

というクイズ番組があって

その中で、挑戦者が勝ち残って

最後で選択する場面をとって

モンティ・ホール問題と呼ばれています



モンティ・ホールというのは

その番組の司会者のお名前



大きなドアが3つあって

その中から1つあるアタリを当てます



当てるとドアの向こうに新車があって

それをもらえます



ハズレのときにドアの向こうで

待っているのは、ヤギ



挑戦者が3つのドアから1つを

選んだ後で、

答えを知っている司会者の

モンティ・ホールが

2つあるハズレのドアの1つを開けて

ヤギがいることを見せます



ここからが問題



挑戦者は、まだ開いていない2つの

ドアのうち片方を選んでいるのですが

モンティ・ホールは

ドアを選び直しても変えてもいいですよ

と挑戦者に告げます



モンティ

(Wikipediaより)




あなたなら、どうしますか?


最初に選んだドアのままですか?


それとも、

もう1つのドアに変えますか?



多くの人は、最初に選んだドアのまま

にするようです



だって、

3つのドアのうち、アタリは1つで

確率は1/3で、

ハズレが1つ分かったとしても

アタリは残り2つのうち1つで

隣のドアも最初に自分が選んだのドアも

当たる確率は1/2でお互いに

変わらないわけですし



ここで、心理的な面も作用する

かもしれませんね



もし変えて司会者に

まんまとはめられては後悔しますし

自分の勘を信じたいですから



正しい選択はと言いますと、、、


別のドアに変えることです



え?

どうして?

何が変わるの?



具体的に考えてみましょう



A新車 Bヤギ Cヤギ



第1のケースとして

挑戦者は最初にAを選んで

モンティ・ホールがBかCを

開けたとしましょう



このとき、そのままだとアタリ

変えると間違いです



第2のケース

最初にBを選んでいたとして

モンティ・ホールが残ったCを

開けるとします



このとき、そのままだと間違い

変えるとアタリになります



最後に、第3のケースは

最初にCを選んでいますが、

これはBを選んだときと同じです



モンティ・ホールは

答えを知っていて、

必ずハズレの方を開けますから



ということで整理しますと

1)A選択 そのまま:アタリ
      変える:ハズレ

2)B選択 そのまま:ハズレ
      変える:アタリ

3)C選択 そのまま:ハズレ
      変える:アタリ


ということで、

モンティ・ホールがハズレの1つを

開けた後で変えると的中率が2/3

ということですので、

変える方が得策になるわけです



何だかスッキリしませんか?



次回、

もう少し違う見方をしてみましょう




(つづく)





文:生塩研一




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