※ 記事の更新がないときは、過去記事、もしくは、右下のツイッターに科学ニュースなどを載せていますので、そちらをお楽しみください。



前回は

モンティ・ホール問題を

ご紹介しました



その問題とは、

3つの中にアタリが1つあって

まず、どれかを選んだ後で

答えを知っている人が1つのハズレを

バラした後で、最初に選んだものを

変えるか? それとも、そのままか?

というものでした



拙ブログ『思ってたんとちがう。。 事後確実の落とし穴(1)』




モンティ・ホール問題を

ご存知でない方は、上記のエントリーを

まずお読みいただけると

分かりやすいかと思います




前回は、

具体的なイメージで考えてみましたが、

それだと何だか不安という方のために、

簡単な計算をしてみましょう



モンティ・ホールがハズレのドアを

開けた後でも変えない場合に

アタリである確率は

最初にアタリを選んでいないと

いけないので、その確率は1/3



途中で変える場合は、


最初にアタリを選ぶと1/3ですが、

変えてハズレるので、結局確率は0


最初にハズレを選ぶのは2/3ですが、

変えると必ずアタリなので、確率1


ということで、独立事象の和をとって

0 + 2/3 = 2/3



つまり、的中率は

変えないと、1/3

変えると、2/3


ということになります




もう少し直感に訴える感じで

行ってみましょうか



ドアの数を増やしてみましょう


例えば、100個



100個のドアのうちでアタリは1個



あなたは、まず、ドアを1個選びます



モンティ・ホールが

残りの99個のドアのうち

1個を開けます



もちろん、ハズレのドアです

モンテぃ・ホールは答えを

知っていますからね



さあ、あなたはドアを変えますか?



変えようという気は

あまり起きませんよね?



では、

モンティ・ホールがどんどん

ハズレのドアを開けていきます



だんだん気分が変わってきます



何しろ、残りのドアが減ってきて

その中にアタリがあるわけですから

残りのドアが少ない分、

アタリの確率がどんどん上がります



あなたが選んだのは1/100のまま



さあ、あなたは変えたくなってきます



モンティ・ホールは

ドアをどんどん開けていって

とうとう、あなたが選んだドアと

もう一つを残すのみとなりました



あなたが最初に1/100で

選んだドアがアタリか

はたまた、

答えを知っているモンティ・ホールが

最後に残したドアはアタリか



ここまで来ると変えた方がいいと

分かりますね



ということで、

変えた方がよいということになります



モンティ・ホールの番組では

当てさせないために

自分が選んだ結果は変えたくないものだ

という人間心理を上手くついて

的中率を下げていたように思えます




状況が変わって行くような場合は

直感に頼るだけでなく

ゆっくり落ち着いて考えた方が得

ということも多いですし、

特に状況が変わっていくような場合は

要注意ということですね



それから、状況を極端に変えて

考えてみるのもいいですね



今の状況が、過去とどう違うかも

大事な判断材料となります




こういうのを事後確率と言いまして

直感とズレることがあるのです



あなたの落とし穴は埋められましたか?




(つづく)





文:生塩研一




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