おっしゃる通り!!
…と、一見共感するも、とはいえ、一方で時代は加速度的に激変するのですから。
そんな投稿が家電ニュースに。
(つながりより安くしてよ! 2017.12.5 家電ニュース8面より)
エアコンや冷蔵庫、洗濯機などがスマホと接続させてどうなるのかと。
調査では、接続機能は使われていないよとも。
挙句は「売価を安く」「本質機能を進化させて」と。
「〇〇なんか要らないから、安くしろ!本分さえ充実していればいいから…」。
これは、メーカーサイドは永遠に口撃されるテーマですね。
石川のとあるフェア会場(合同展示会)で、街の電器店スタッフが、掃除機コーナーのメーカー本社スタッフさんをつかまえて、口説いていたのです。
電器店の小竹さん(仮名)「この掃除機、いいのはわかったけど、吸口、こんなLEDをつけて光らせる必要があるのか。こんなところにお金をかけるぐらいなら、何千円かでも安くすることを考えたらどうなんだ。」
本社スタッフ「はい、一つには、薄暗い所を照らすことで、お掃除をしやすく(中略)もう一つは、家電量販店の店頭に並んだ時、見栄えがするんです。たくさんのメーカーからC社を選んでいただかなくては。」
メーカースタッフさん、若い人でしたが、真摯に返答する姿に好感が持てました。
こういう場では、ベストアンサー、ベスト対応です。
いえ、おっしゃる通り、付加価値とはそういうもので、何千円を高くするとリスクを追っても、この価値を選んでいただこうという、それが付加価値ではありませんか。
また、おっしゃる通り、C社にしては自己PRにお金をかけるとは、画期的でいいではないですか(LED機能)。
ないならないで、「なんでC社は宣伝にお金をかけないんだ!」とまた口撃されます(笑)。
本質機能を充実させて、でいえば、お願いだから、テレビの「音」、どうにかしてよ!
魂のメッセージです(笑)。
記事に戻り、余計な機能よりも本質を。
余計な機能じゃないんですよね、今のトレンドは。
IOT(モノのインターネット化)の時代が音を立てて到来して、これからはそうなるんです。
もう、「IOT」というキーワードが登場したことが、本格到来の号砲ととらえてもいいでしょうか。
調査で「誰も使っていない」のは、まだタイミングではないだけで、タイミングがきたら、一気に変わるでしょう。
かつて、パソコンがそうでしたし、インターネットがそうでした。
ブログ担当、情報系の専門学校を卒業したのですが、その頃、友人が自宅にパソコンを持っているだけでオタク呼ばわりされていました。
情報系の学校に通っていながら、パソコンを持っていることがオタクとは(笑)。
インターネットは、パソコン通信(といってたのかな)として、知る人ぞ知る媒体だったのが、冷戦が崩壊して、インターネット技術(元々は軍事技術だった)の使い道がなくなり、軌道修正されたのが今のインターネットなわけで。
米ソがいつまでもくすぶっていたら、今頃はインターネットもスマホも、これほど普及していなかったかもしれません。
時代はなにかをきっかけに、一気に動き出すものなのです。
つながる機能は誰もが使ってないというなら、4K対応テレビはどうなるのでしょう、誰も4Kを見ていないではありませんか(笑)。
スミマセン、クレームばかり言って生産性がないのは、まちのでんきやブログらしくありませんね(笑)。
IOTとは、モノのインターネット化のことで、たとえば冷蔵庫の中身を外出先で知ることができれば、効果的に買い物ができますし、炊飯器のアクション次第で、離れて暮らす高齢の両親の安否を把握ができます。
技術の進歩は、可能になれば、そうなるのです。
問題は、IOTで家電がネットワーク化したとき、危惧されるのは、街の電器店の立ち位置です。
考えてもみると、今どき、お得意様が新築されるときは、絶好の家電需要機会の到来かと思いきや、そうではありません。
照明やエアコンが「家」のパッケージに組み込まれ、ハウスメーカーの方ですべてセッティングされます。
廻ってくるのは、数年後のメンテナンスです。
同様に、ネットワーク化が本格的になり、家を建て替えるようなスケールが契機となれば、ネットワーク化に都合が良いからと、冷蔵庫も洗濯機も調理家電もすべて、ハウスメーカーが持って行ってしまうかもしれません。
まちのでんきやブログで、まちのでんきやは家電とインフラをセットでサポートができるからまちのでんきやなのだと訴えていますが、新築時のスケールでサポートができないなら、インフラは愚か、家電も全部持って行かれてしまいます。
だからこそIOTにいやでも向き合わなければならないわけで、富山の黒田さんは、IOTをライフワークとして精力的に活動しています。
石川で取り組んでいる『まちのでんきやプロジェクト』は、別名『親孝行応援プロジェクト』といっています。
ご高齢の親世代の方の身の回りの世話をサポートすることで、それを子世代に伝え、子世代以下の方に「まちのでんきや」を再認識してもらうことが主旨ですが、そこにはIOTのような発想をどうしても採用する必要があり、模索している所です。
少子高齢化、核家族化で、どうしても高齢者たちに救いの手が必要になるわけで、たとえば、こんな家電もありです。
(つながるライト YouTube動画)
トイレに対応ランプを取り付けることで、その点灯消灯具合から、離れて暮らす両親を気遣うという画期的なしくみです。
これをつながる必要があるのか?ランプは忠実に明かりの機能に忠実であればそれでよい!と断じるのは…
現時点でアンケートをとれば、つながる機能を使っている人はごく少数でしょうが…。
それでもある時をきっかけに、時代はガラリと変わるのです。
そして、電器店スタッフなら、それに食らいついていくというより、先導しなければならないのです。
記事ではAIスピーカーは別として、と例外のように触れていますが、もしAIスピーカーが家電ライフの司令塔になったら、小さな電器店はお呼びがかからないなんてことになったらどうしましょうか。
批判ではありませんよ。
安くしてくれ!というのは賛成ですし、本質が大事という点でも同感ですから(汗)。
N電器さん、記事を紹介させていただき、ありがとうございました。
まちのでんきやブログ、家電ニュースを紹介し、まちのでんきやを科学し、伝えます。
(まちのでんきやユニフォーム・ご用命は各都道府県商組経由にて石川商組へ)。
(まちのでんきやノボリも)。
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