「マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会」参加 | 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画・絵本便り

後藤 仁(GOTO JIN)の日本画・絵本便り

後藤仁ブログ2~絵師(日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙)後藤仁の日本画・絵本・展覧会便り。東京藝大日本画卒,後藤純男門下。「アジア/日本の美人画」をテーマに描く。東京藝大,東京造形大講師。金唐革紙製作技術保持。日本美術家連盟,絵本学会,日中文化交流協会会員。

 2017年2月28日は、日本児童出版美術家連盟(童美連)の理事長でもある藤本四郎さんの「藤本四郎風景画展」(ギャラリー青羅、銀座)を拝見。ヨーロッパの美しい風景等が、軽妙なタッチの水彩画で描かれていました。

 

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 そこから歩いて移動。帝国ホテル「光の間」で開催される『マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会』に招待されていたので、参加しました。現在、マンガ界は誠に隆盛を極め、各方面の注目度も高いので、潜入して、その業界を少しでも知りたいという意図と、私も少年時代に憧れた往年の人気漫画家にご挨拶しておこうという考えもありました。

 帝国ホテルという一等地に、およそ300人位のマンガ家・業界人等が集まりました。マンガジャパン代表の里中満智子先生や、ちばてつや先生、永井 豪先生といった、誰もが知る大御所のマンガ家のご挨拶がありました。前法務大臣の岩城光英 氏や、豊島区長の高野之夫 氏等の政治関係者や、豊島区・鳥取県・石巻市・北海道仁木町等の地方自治体の関係者や、様々な業界の関係者が集結し、予想はしていましたが、マンガ業界の注目度の高さを、改めて再認識しました。

 音楽演奏・抽選会等の各種イベントも派手に行われ、とても賑わいました。抽選会の品には、私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)も置いていただきました。最後は矢口高雄先生の一本締めで、会は終了しました。

 

 何人かの方と一緒に写真を撮らせていただいたのですが、掲載許諾の取れた、矢口高雄先生との一枚を掲載いたします。私は抽選会で矢口高雄先生の印刷作品を当てたので、先生にサインを入れていただきました。「釣りキチ三平」等の作品は私の兄が大好きで全巻集めていましたが、自然を美しく描写した作品は私も大好きで、水木しげる先生と共に、最も好きなマンガ家と言えます。他には、やはり手塚治虫先生は稀に見る天才であると尊敬しますし、松本零士先生も「銀河鉄道999」世代の私にとっては実に思い出深いマンガ家です。女流マンガ家では、萩尾望都先生の文学性・芸術性が高い作品に魅かれます。ちなみにアニメ作家では、何と言っても、宮崎 駿さんが大好きです。

 中学生以降は、マンガに触れる事は少なくなり、興味はイラストレーションへ、そして日本画・洋画等の純粋美術(ファインアート)へと移って行きましたが、私の創作の原点には、幼児期の「絵本」から始まり、少年期の「マンガ・アニメ」を経て、青年期の「イラスト・純粋美術」へと至る道程があるのです。そして、これも因果なのか、今また「絵本」の世界に帰って来ているのです・・・。

 

 現代日本は「マンガ」の勢いが強過ぎて、美術分野の何もかもがマンガ・アニメ一色の感がありますが、今のマンガ界の隆盛の理由を考え、良い部分は取り入れつつも、「日本画」には日本画の、「絵本」には絵本なりの最良の描き方とはいかなるものかを考える日々です。

 

 日本画家・絵本画家 後藤 仁

 

 

帝国ホテル 本館

 

帝国ホテル 光の間「マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会」 ちばてつや先生、永井 豪先生も座られています。

 

帝国ホテル 光の間「マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会」 賑わう会場

 

帝国ホテル 光の間「マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会」 抽選会にて、石巻市の皆様です。

 

帝国ホテル 光の間「マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会」 矢口高雄先生と私・後藤 仁

 

帝国ホテル 光の間「マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会」 抽選会の品には、私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)と『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)も置いていただきました。

 

帝国ホテル 光の間「マンガジャパン・デジタルマンガ協会 合同 新春の会」 矢口高雄先生のサインをいただきました。 ウレシイネ ! (^.^) !