記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

吉田初三郎作品等でみる特別展「空からみる-やばけい遊覧-」展と12/23記念講演

2017年12月22日 19時08分28秒 | 吉田初三郎

12月8日から耶馬渓風物館(中津市)にて日本遺産認定記特別展「空からみる-やばけい遊覧-」展が開催中(〜2018年2月7日)です。

明日12月23日(土・祝)は参加無料の記念講演「日本の観光イメージを創った絵師〜大正広重・吉田初三郎と耶馬渓〜(13時〜14時30分/本耶馬渓公民館にて)」が開催され、私は講師役を担当させていただきます。

また、明日は11時&15時の2回にわたり展示品の解説も担当します。今回の企画展は鳥瞰図絵師・吉田初三郎が1926(大正15)年に描き発行された「奇勝耶馬全景鳥瞰図」が日本遺産「やばけい遊覧」のメインビジュアルに活用されていることから実現しました。

今回は中津市所有品や私の手持ち資料に加えて、先輩研究者の石黒三郎氏や初三郎のご遺族・阿瀬太紀氏にご協力いただき、耶馬渓や別府等のポスターや肉筆画も展示しています。初三郎の地位を確立した「鉄道旅行案内」の大正13年版表紙の肉筆原画や、初三郎が装丁を担当した「皇太子(昭和天皇)御外遊記」表紙の肉筆原画は2008年秋にいのちのたび博物館(北九州市)で開催した初三郎展「美しき九州の旅展」以来、約9年ぶりの公開展示となります。

耶馬渓は初三郎が「京阪電車御案内」を皇太子(昭和天皇)が褒めたことを伝え聞いて「生涯図絵報国」を誓った地。いわゆる鳥瞰図絵師「吉田初三郎」誕生の原点の地です。長期滞在した羅漢寺指月庵は昭和18年の大火で焼失してしまいましたが、同庵にあったとも言われる初三郎&前田虹映の肉筆画は行方不明ながら、今回の初展示で何かしらの資料&逸話発掘に繋がることを願いつつ、明日の講演のパワポ資料作成の追い込み中です。

 

お近くの方でご興味ある方は、会期中にぜひご観覧ください。

 
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