リハビリ。それ以上でもそれ以下でもない。
日常レベルの「書く」能力をとり戻すために始めた。
学者の世界はものを書くのは仕事の一つ。
だから、書けないというのは話にならない。
だが、私は脳炎で言語野をやってしまった。
そして、言語処理に関して異常な疲れを感じるようになった。
これを克服するために、ブログを始めた。
本名で第三者に公開できる文章を書けるかどうか。
ブログに書いておけば、自他ともに評価ができる。
そして、書き続けている限り、生存確認されるのも利点であろうか。
私の仕事は、端からみると難しそうなことを考え、論文にすること。
ほんとに難しいのかどうかは人によるので、それ以上はつっこまずにおく。
論文には論文を書くための書式や学術用語がある。
学者は日常的にこれに慣れてしまっているので、苦痛じゃない人が多い。
しかし、言語野をやってしまうと全く話が変わってくる。
読めないわけじゃないんだが、読める時間がものすごく短くなる。
長時間読み続けると、脳に異常な負荷がかかり目まいがする。
そこまでやってしまうと、しばらく安静にしなければならなくなる。
結果、日常生活に大きく支障をきたす。
だから、「ゲームは1日1時間」のように、こんをつめずにやっていくしかない。
その域に辿りつくためのリハビリがこのブログ。
ただ、ブログは時に論文を書くより難しい。それは煙に巻くことができないから。
※私の文体の違いは、以下の著書で確認できます。
決して煙に巻くことはないので、図書館ででも。
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- Amazon.co.jp→ 学生やそうでない人でも読めるように書いた本。割と分かりやすく書けたと自負している。第一刷が完売してくれれば……
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- Amazon.co.jp→ 本業の文体。いやあ、硬い文体。
入院中、このレベルの表現を読むのはかなりつらかった。
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- Amazon.co.jp→ 今でこそ、トルコ語の語学書は増えたが、まだ当時は少なかった。
トルコ語が話せない人が陥る場面を旅の行程に沿って書いたもの。
多くの語学書で、「それだけ相手の言語が聞き取れたら、この本いらんやろ」という設定のものが多すぎた。これは語学が得意な人が書くから、そうなってしまうと考え、その不満を少しでも解消しようと思って書いた本。
長くなりそうだから、いずれ過疎サイトでこっそりこの問題を書いてみたい。