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まもなく夏を迎えようとしている。
そうなってくると嗅覚過敏の私にとってきついのは汗の臭いである。
本務校に行く際も、非常勤先の筑波大に行く際もバスに乗らざるを得ない。
バスの中での汗の臭いというのは、かなり強烈なものがある。
ちょっと前に、電車の中で異臭があった。
劇薬ではなく、人の尻から出るガスではない方の臭いである。
はじめは隣の人かと思っていたので、左の鼻のあなだけ抑えていた。
しかし、周りを見ているとどうやらそうではないことが分かってきた。
隣に座っている人を含め、車両内の大多数がしかめっ面をしている。
電車に乗ってきた人は、その臭さに嫌な顔をしていた。
誰かは分からないし、突き止めようとも思わない。
降りて別の車両に移った人は割といた。
私はあと数駅だったので、我慢した、
降りた時の安堵の表情。ほかの乗客も同じようだった。
誰もが分かる場合は、共感できるのでありがたい。
汗のにおいが充満している時は、上述の状況までいかない。
6月16日の帰りのバスで、若い男性の汗のにおいが漂ってきた。
それが、どうにもこうにもすっぱい臭いなのである。
柑橘系のようなすかっとしたすっぱさではない。ただただ、すっぱくて臭いのである。
こればかりは注意するわけにもいかない。体質の問題だから仕方ないので。
そして、これを理由に休講にはできない。じっと我慢の子であった。
臭い香水とどっちがきついか。これは私にとっての究極の選択である。