大塚家具やロッテの様に、
会社内部で勢力争いがあるわけでもないのに、
今回、セブン-イレブン・ジャパンの社長交代案が、
取締役会の中で反対多数で否決された。
びっくりするような報道が流れた。
何があったのか調べてみると、
好業績を続けている58才の井阪社長を退任させ、
66才の古屋副社長を昇格させる人事案で、
提案者はセブン&アイHDの鈴木会長と村田社長。
後任が8才年上と言う点だけでも胡散臭い。
人事案に反対の先方に立ったのは、
社外取締役の一橋大伊藤氏と元警視総監の米村氏。
井阪社長の積極的な経営手腕と
経営の若返りに逆行するというのが反対の理由。
確かにもっともな判断に違いない。
鈴木会長がこうした提案をした背景として、
子息であるセブン&アイHDの鈴木康弘取締役を、
将来のトップにするための布石と取られたのが致命的。
日本の代表的な経営者とされる会長の痛恨の勇み足。
会長の退任決意の報に驚いた人も少なくないはず。
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