相手の心に寄り添う言葉 | ことばの魔法 ことばのチカラ~ことば探検家ひろが見つけたコトバと人間

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ことばに宿る、不思議なチカラ。
人間の言語習得やコミュニケーション能力の奥深さはまだ解明されていないけれど、とんでもなくおもしろい。
気づいたら私のコトバ探検は本格化されていた。

興味はあっても、私はエスペラントを学ぼうとは思わなかった。
 
理由はちょこちょこあった気がする。
けれど一番大きな理由は、
 
 ラテン語由来の単語が多いから。
 
つまり、
 
 結局ラテン語圏の人たちが有利なんじゃないかな〜?
 全然平等に思えないな〜。
 
と思ったわけ。
 
しかも話者もそんなに多くない。
結局、まだまだ英語が強い。
 
 
言葉が好きで
今でこそ、多言語と出会って
ことば探検家なんてやってるわけだけれど
私はとにかく、「語学学習」が苦手。
 
会話から入って身につけるのは大好きだけれど
文法や単語を覚えるといった「勉強」はやっぱり嫌なのだ。
 
 
だからエスペラントを知った後、
長らく私はこれを学んでみようとは思わなかった。
 
 
  音符
 
 
1年ちょっと前、偶然、エスペラントの体験ミニ講座に遭遇した。
 
エスペラントを知って13年。
その間に、私の「ことば」に対する認識はかなり変化している。
 
 
 韓国人となら韓国語か日本語で話した方が楽しいじゃない。
 
 英語を使うのはもちろんいいけれど。
 
 母語で話せたときの心の距離はやっぱり違うよ。
 
 
これが今の私の感覚。
 
(別に韓国人&韓国語にこだわらなくていいけれど。
 ここはどうぞ、自由に変換して。
 ドイツ人&ドイツ語でも、タイ人&タイ語でも)
 
 
13年前の私はというと、
多言語という言葉も知らなければ
英語以外の言語を自分が話せるようになるとも思っていなかった。
 
 
ことばと仲良くなった私が聞く、初めてのエスペラント。
それは、私の中にすんなりと入ってきた。
 
単語が、というより、根底にある考え方が。
 
 
エスペラントは、
英語の代わりになろうとしている言語なわけではない。
 
相手に寄り添おうとする気持ちが根底にある言語なのだと。
 
 
そんなわけで、私はエスペラントを学んでみることにしたのだった。
 
 
 
つづく。