【都市緑化フェア連動・横浜の花と緑をめぐる旅】第1弾:いたち川を下る | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

現在開催中の全国都市緑化よこはまフェアは、
みなとみらいのみなとガーデンと、ズーラシア前の里山ガーデン
2つの会場で主に催されています。
しかし、こうしたフェアは一部の限られた主要会場だけに留まらず、
ここを1つの拠点として横浜全域の緑に着目してもらうことこそが
最終の目標であるべきもの。少なくとも私はそう思うのです。

そこで微力ながら、フェア会場を訪れた皆様のために
会場以外にも「こんなところに横浜の魅力的な緑環境がある」ということを
生きものの話も交えてお送りしたいと思います。
まあ、話の内容自体はここまでに書いてきたのとほぼ同じなので
日頃から本ブログをご覧いただいている方には少々退屈かもしれませんが(汗)
“横浜のおもしろさ再認識”ということで見守っていただければ幸いです。





さて、よこはまフェアの会場は臨海公園と里山に二極化しており
河川はほぼ対象となっていません。
(フェアにあわせて川沿いの植栽を強化した所はあるそうですが)
そこで今回、実家に近く個人的に最も馴染みの深い二級河川、
いたち川にご案内したいと思います。

まず、港南台駅で下車。我が母校 山手学院高校の最寄り駅でもあるため
こうして駅前を歩いていると何ともいえない懐かしさを覚えますね。






このファミマ、私が中学1年の時からあります。
何度お世話になったことやら……。






丘の向こうに見えるのが山手学院の校舎です。
新設されたものもありますが、この建物は私の入学時からありますね。






件のいたち川です。山手学院からだと大体徒歩7~8分といったところ。
緑化フェアは「サクラ」「チューリップ」「バラ」の三種を
テーマフラワーとして掲げていますが、ここの河川敷にはサクラが多く、
お花見スポットしても人気があります。
また、地元の方が植えたのか、河川敷にチューリップ等の花壇がある所も。






まだこの時には冬鳥が残っており、マガモの姿を見かけました。
4月中旬の今はもう旅立ってしまったかもしれません。

底が透けて見えることからもわかるとおり
ここの水は非常に澄んでおり、後述しますがカワセミの生息地にもなっています。
ちなみに山手学院に通っている当時は、こちら側に来ることは殆どなく
こんな川があったとは全く気づかなかったりしました。
実際に歩いてみないことには気づかないことというのは、結構ザラにありますね。








コガモも健在でした。見かけたのは1つがいだけでしたが……。
マガモよりも2周りくらい体が小さく、まさに小ガモという感じ。

以前にも書いたかもしれませんが、いたち川に現れるカモは
留鳥のカルガモを除くとコガモとマガモの2種類だけです。
ヒドリガモなどの他のメジャー所の冬ガモは
ここに限らずどうも流水があまり好きではないようで、
池や湖などの止水域に集まるのがほとんど。食事の関係なんでしょうか?








一瞬でしたが、護岸のコンクリートの上にアオジが現れました。
すぐ藪の中に逃げ込んでしまいましたが……。






いたち川は人工護岸こそしているものの、
気軽に川のすぐ近くまで降りて行けます。
写真の他にも、河原に下りられる入口が数多くあります。

最近は安全のためにフェンス等で完全に仕切り、
河原に降りられないようにしている河川も多いのですが
ここは水深が非常に浅く、余程の増水時でもない限りは危険がありません。
(ただし台風等で増水した時には、河川敷が容易に水没します)







いたち川は横浜市の中心部から大分離れた、藤沢市や鎌倉市に程近い川。
ここまでくると河川敷もかなりの広さにおよび、ちょっとした公園のよう。
実際、河原を散歩している人をよく見かけますし。
夏場になると川に入って遊んでいる子供なんかをよく見かけます。

川の水質自体は横浜ひいては首都圏全域でよくなっているようですが
河川敷の広い川ともなるとかなり限られてくるもの。
こと横浜市内では、これだけの広さと自然度を維持できている川は
恐らくこのいたち川くらいなんじゃないかと思っております。







散策路はこんな感じ。向かって左側に水のあふれている場所がありますが
夏場になるとここにザリガニが多数出現します。
ザリガニ目当ての子供たちは川ではなく、ここで釣りをするようです。






一瞬でしたが、アカハラが姿を現しました。
一瞬だったので写りは残念です。ご了承ください。
にしてもまだ残っていたんですね……。








さて、いたちがわの主役といえばやはりカワセミです。
最近舞岡公園での出現率が低下傾向にあるので(汗)
横浜市内で最も会いやすく、かつ近距離で撮れるスポットとしては
個人的にこのいたち川がイチオシだったりします。
(こども自然公園もよく出ますが、やや距離がある)

この日も大船までの道程で数回にわたり出現しました。
散策中に「チー」という鳴き声を聞いたら、川に目を向けましょう。








この時はオス(下)・メス(上)のつがいで現れました。
(もしかしたらまだ求婚中でカップルじゃないのかもしれませんが)
近年首都圏でカワセミが増えてきたという話は方々で耳にするでしょうが
高確率で見られるスポットとなると、少なくともみなとガーデンは該当しません。
港南台は関内・桜木町などから電車で一本ですし、足も運びやすいはず。
お時間に余裕のある時に、ぜひ歩いてほしいものです。(^^)

写真の構図、ロミオとジュリエットに通じるものを感じます。
水面に2羽の姿が写っているのもポイント。









川を下ると(大船方面に向かうと)徐々に河川敷の幅が狭くなっていきます。
ここは本郷台駅(港南台の隣)の近く。右奥にはちょっとした公園があります。
左奥の方、河川敷に何人か下りているのがわかりますか?






ポケモンはこの辺りから多発するようになります。
水辺らしくコイキングがよく出ます。そう、嫌になるほど
ちなみにコイそのものもやたらたくさん生息しています。
(水面をチェックしてみましょう)

運がいいとミニリュウも出てきます。出現率はそこそこ。







上の写真の場所を別角度から。河原に下りている人がここでも見えますね。
ちょうどこの時期はサクラが美しく、歩いているだけでも心地よいです。
夏場はケ○シとか落ちてきそうで嫌ですが……。






コサギのほか、この日は見られませんでしたが
アオサギやゴイサギなども暮らしています。
小さな滝の所では、よく3種そろって水中に佇み、魚を待っています。


横浜は臨海都市として有名ですが、
実は丘陵地帯(多摩・三浦丘陵)が市の中央付近を南北に貫いており
全体的にUP・DOWNの激しい地形となっています。
「関東平野」の一部ではありますが、
実際歩き回ってみると驚くほど平坦な所がありません(汗)。
そういう意味では里山ガーデンは横浜らしさをよく体現している気がしますね。
先日そちらも足を運びましたので、詳細はまた後日お話させていただきます。

そして、いたち川の流域も丘陵地の一角。
源流は横浜自然観察の森にあり、流域には瀬上市民の森があります。
舞岡公園も、本郷台駅付近から歩いていける距離。
私はこれら3スポットに足を運んだ際には、帰りに必ずここを通って大船に帰ります。
川単体に足を運ぶのはちょっと……という方は
こうした公園・緑地を散策したついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう?



【4/2 いたち川で撮影した生きもの】
アオジ、アカハラ、カルガモ、カワセミ、コガモ、コサギ、トビ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、マガモ、ムクドリ


【4/2 いたち川で捕獲したポケモン】

イーブイ・・・3
イトマル・・・3
ウリムー・・・1
オタチ・・・1
オドシシ・・・1
オニスズメ・・・1
コイキング・・・19
コダック・・・5
チコリータ・・・1
トサキント・・・1
ナゾノクサ・・・1
ハネッコ・・・3
ハリーセン・・・1
ピッピ・・・1
ヒメグマ・・・2
ホーホー・・・2
ポッポ・・・1
ポポッコ・・・1
マダツボミ・・・4
マリル・・・2
ミニリュウ・・・1
ヤドン・・・8
ヤミカラス・・・1
ワニノコ・・・2

<総括>
上記の通り、この川ではコイキングが大量に出現します。
その他、コダックやヤドンなどの水辺を好むポケモンも多く、
一方で公園ではないので「何かの巣」になることはありません。
とりあえず1日粘ればギャラドスを作ることも可能でしょうが
この日は如何せん1時間少々しか時間がなく、これが限界でした(汗)。
……そもそも私、もう6匹もギャラドス持っていますし(汗)。