2017年6月16日金曜日

昨年のエース君について書きます!

今日は昨年のエース君について少し書きたいと思います。

(昨年はブログにログイン出来ず、何も書けなかったので今更ですが書かせて頂きます 涙)

昨年は6年生が1名のみで、唯一の6年生であったT君が主将兼エースでした。





お世辞にも運動神経がずば抜けて良い方ではなかったので、他のチームであればエースでは無かったかもしれない選手です。

ただこのT君、僕は大好きな選手でした。

球速は6年生にしては遅い方で、マックスでも80キロ台かな〜というピッチャー。

加えて守備陣は5年生、4年生が中心で、レフトとライトは3年生が守っていました。打たせて取るにしても苦しいチーム事情です。

そんな苦しい状況ですから、昨年の公式戦は負けが多かったのですが、

彼の素晴らしいところは、その現状を全て受け入れて、その中で出来ることを精一杯やろうとしていたことです。

まず自分の球速が遅いことは分かっていたので、徹底的に緩急を磨きました。

二小クラブでは「3つの緩急」という言葉があるのですが、

①球速の緩急
②フォームの緩急
③間の緩急

を上手く使い分け、強豪チームの強打者たちが、彼のピッチングに翻弄されるシーンを何度も見てきました。

次に打ち取った当たりも、下級生たちが当たり前のようにエラーをするので、そこからリズムを崩して四死球を出したり、ピッチングが単調になり痛打されそうなところを、ランナーを出しながらも最少失点で抑えて帰ってくることが出来る子でした。

下級生がある程度ミスすることは前提だから、下級生のミスを最上級生の自分がカバーしてあげるんだ!という気持ちで投げていましたね。

またランナーを背負っても、後をしっかり抑えて、要はホームベースを踏ませなければいいだけだよね、という考え方も出来ていました。

もし失点したら…そのイニングを最少失点で切り抜けることに目標を設定し直し、ビッグイニングを作らないようにも努めていました。うちは得点力のあるチームではありませんでしたが、各イニングを最少失点で切り抜けて終盤まで接戦に持ち込めば勝機があるぞ!と言い続けていましたので、まさにそれを忠実に実践しようとしてくれていましたね。

結果的に負け試合ばかりのシーズンでしたが、敗戦スコアは1点差ゲームが多く、選手のメンツだけを考えたら大健闘という試合ばかりでした。きっと彼がエースでなければ、コールド負けしてもおかしくないゲームがたくさんあったと思います。(1点差の負けは監督の責任と言いますので、私が監督じゃなければもっと勝ってたかな?涙)

そんなT君は現在中学校の野球部でプレーを続けています。これから体が出来てくれば球速もあがってくると思いますし、二小クラブで経験したことは必ず今後に活きると思っています。良き仲間、良き指導者に出会い、良き野球人生を歩んでくれることを願いつつ、これからも彼を応援し続けていきたいと思います。

また彼の背中を見て育った後輩たちが、彼のメンタリティを受け継いでくれていますので、二小クラブの伝統として今後も継承していきたいとも思っています(^^)

T君、これからも野球を楽しんでくださいね‼️

(写真は昨年末の6年生を送る会でT君にプレゼントした記念品。僕からの感謝の気持ちです笑。)








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