- 青年のための読書クラブ (新潮文庫)/新潮社
- ¥価格不明
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伝統あるお嬢様学校「聖マリアナ学園」。
転入生・烏丸紅子は中性的な美貌で一躍、
学園のスターとなる。その裏には
異端児たちの巣窟「読書クラブ」の部長で、
容姿へのコンプレックスを抱えたニヒリスト妹尾アザミの、
ロマンティックな詭計があった……。
学園の創設から消滅までの百年間に起きた
数々の事件の背後で活躍した
歴代の「読書クラブ」員。
その、あらぶる乙女魂のクロニクル。
めっちゃ面白かったです!
お嬢様の女子校が舞台ということで、
と思って読んでいました。
スターな先輩に恋しちゃったりとか。
今回のは全寮制ではないんですけどね!
それとやはり、桜庭さんの「GOSICK 」シリーズとも
雰囲気が似ていました。古き良き洋風なイメージが。
桜庭さんってクリスチャンなんですかね?
シスター系が多いですね。
“読書”について書かれてある本が好きで探していて
見つけたこの作品でしたが、
“読書クラブ”というは割には
そこまで読書読書はしていませんでした。
でもそんなの関係なく、とっても面白かったです。
長編かと思いきや短編集だったのですが、
それぞれが時代を越えてつながっていて
それもまたよかったです。
乙女たちの際立つ個性が、
しごくまじめな調子で書いてあるにもかかわらず、
笑えました。
“並外れて大きな乳房を持つ少女”とか、
どんなんやねん!みたいな。笑
全ての話が、未来へ希望がもてるような感じで
終われていたのもよかったです。
どの話も、救いようがある雰囲気なのが、いいですね。
もうこれは究極、物語の内容とかではなく
その作家さんがもつ性質とかになってくると思います。
そして私は、救いようのない雰囲気を出す作家さんは
好きではないのです。;
なぜか熱く語ってしまいましたが、
愛すべき乙女たちのお話を読めてよかったです。
次はまたGOSICKシリーズ読みたいと思います~!