司法書士とM&A(企業買収) | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

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LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

九州北部を襲った豪雨、私もかつて生活の拠点でもあり、よく訪れた地域だけに甚大な被害で心が痛みます。無事であることを願うばかりです。

 

さて、先週末は本試験があり、未だに私のところにも、いろんな形で相談や連絡があり、とても複雑な心境となる時期です。

受験期間が長くなっても、そのまま着実に続けて行けば合格できる人もいれば、以前ブログでも記載したように5年以上勉強しても全科目を本試験日までに調整できないようでは、早めにやめて方向転換した方がよい人もいますので、実にさまざまです。

 

最終的には前提となる現場での仕事能力があるか否かが試されている試験でもあり、択一と記述の処理が時間内でバランスよくできるようにすることを訓練しておく必要があります。

 

 

さて、私の方は、この時期、M&A(企業買収)の依頼があり、双方の会社のクロージング日に立ち会うという経験ができました。

ちょうど、去年の今頃は、一部上場企業から監査等委員会設置会社へ移行する手続きを任せられていた時期でもあり、本試験でもその問題が出題されていたことを知り、驚いたものです。

 

今までM&Aがらみの仕事といえば、合併や事業譲渡、株式譲渡、不動産売買など、単発での依頼が多かったのですが、今回は、不動産決済と同じように、クロージング日にあわせて、株主総会及び取締役会開催により会社の役員全員の総入れ替え、株式譲渡に伴い株主名簿の書換により株主の総入れ替え、買収する会社への不動産登記名義の変更と、すべてを同じ日に処理して、買収代金もその時に支払というものでした。

 

今回も一部上場企業からの依頼でしたが、双方の会社の経営陣とその間に入る都市銀行が主導してクロージングを行い、私はそこで必要な書類をチェックして、会社登記に必要な書類に調印、さらには名義を変更する不動産登記に必要な書類に調印をしてもらいました。

 
不動産売買での売主・買主の決済の立合とは異なり、人数も多いため必要な書類も多く、あわせて動く金額も大きいため、緊張感も半端ない状態でした。
その後、不動産を管轄する法務局と会社登記を管轄する法務局へ申請を持ち込みましたが、事務所に戻って来た際には、まさに疲労困憊状態となりました。
 
ですが、クロージング日を無事に終えた充実感も半端なく、ジワジワと大役を終えた実感をかみしめることができました。当然、その夜のスイミングもいつもどおりの1.5キロを軽やかに泳ぐこともでき、司法書士冥利を感じた1日となりました。
 
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