エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

春は名のみ

2018-03-10 | 自然観察

 

春まだ浅き里山、残雪を踏みしめながら林の中を歩いた。

早春にいち早く咲き出すショウジョウバカマが浮かび、猪苗代湖からの流れ沿いの土手を歩いた。

雪解け水も加わり、幾分水かさの多い流れは、どこまでも清らかで綺麗だった。

  

残雪の表面は堅くスノーシューなしで進んだが、所々長靴が埋まり裸の木々に支えてもらった。

きびしい冬を耐えた木々は、ほんのり温かく感じられた。

お目当てのショウジョウバカマは、花茎は伸びず、つぼみは堅く一寸早いようだった。

 

                                                                                                                                                  キノコにうっすら なごり雪

帰路、雪解けが始まった土手にひときわ明るいフキノトウが見えた。

でも、大きく開いたのはわずか、あちこちに堅いつぼみが温かい日差しを待っていた。

    

待ちわびた春を摘んで、雪の上にハンカチを広げた。爽やかな季節の香りが嬉しかった。

早速、フキ味噌にでも・・・。

 いつか染めた藍染めハンカチに

雲間に青空が見え始めていたが、ともかく風が冷たかった。 

春は名のみの~ 風の寒さよ~

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ショウジョウバカマ  昨年の咲き始めは 4/4だった。

  2017.4.4

 


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