ドイツで有名な観光地の一つ、バイエルン州のノイシュバンシュタイン城、写真で見るときれいなお城。まるで、おとぎ話から抜け出たような感じ。
バイエルン国王ルートヴィヒ2世が作った城で、当時は浪費だと批判されたが、現在では観光地として有名で、バイエルン州の大切な収入源となっている。
僕はずーーーーーと前に言ったことがある。ミュンヘン(Muenchen)から汽車に乗ってフュッセン(Fuessen)まで行って、そこから歩いたと思う。お金持ちが馬車に乗って行くのが見えた記憶がある。勿論、ワタシは歩きました。
近くにホーエンシュバンガウと言うお城があって、このお城とともに二つセットの観光地になっている。このホーエンシュバンガウ城は居心地の良い城で、いうなら生活感があった。
問題のNeuschwansteinは実は「遠目美人」で近くでみるとそれほどきれいじゃない。それに、どこか以後心地が悪い。数々ある美術品は、どれも二流三流だし、いうなら芝居の書き割りに似ている。Wagnerのオペラに出てくる「白鳥の騎士の城」のイメージで作られたと聞いた時、これは「決して存在しなかった中世を再現した城」だと思った。
それから、だいぶたって長崎のハウステンボスに行ったとき、ハウステンボス城に行った。この城は一応美術館になっていたけど、壁画が全部アクリル画。普通、このような城の装飾と言えばフレスコだろう。それにこのハウステンボスと言う所は「オランダごっこ」をしている所に見えた。どことなく偽物っぽい、いうならkitschな感じがした。そういう所が、Neuschwansteinに似ていると思った。
それでやっと最近気づいたのだ
Neuschwansteinはテーマパークだった。
wikiでその定義を調べて見たら「日本では、特定のテーマ(特定の国の文化や、物語、映画、時代)をベースに全体が演出された観光施設を指す。」まさにこのNeuschwansteinがそうではないか。城というのは、戦の時の砦とか、人が生活するためのもの。しかし、この城はそうではない。実際、ルートヴィヒ2世はこの城には少ししか住んだ事がない。住むための城ではなく、舞台装置なのだ。僕が感じた、違和感、居心地の悪さはここにあったのだ。
だから、観光地としてとても有名なのだ。
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