2017年07月30日
集中豪雨が増えましたね
少し古い話になってしまいましたが、7月11日の集中豪雨でしなの鉄道北しなの線線路内に水が流れ込んで線路の砕石が流され、運休になりました。
最近梅雨の時季になると九州地方では毎年のように水害が発生していますし、今年は北海道、東北地方でも大雨の被害が出たようです。
異常気象ですよ。
そのうち日本も四季がなくなって雨季と乾季になるかもしれません。
いや、マジで...
11日は夕方から急にバケツを引っくり返したようなものすごい雨が降り出しました。
ネットで雨雲レーダーを見るとかなり局地的に降っている様子。
この日以前もスポット的に強く降る日が続いており、ものすごい土砂降りなのに車で少し移動すると降っていないと言うことが何日かありました。
あまりに局地的で、一時的な雨の強さの割には降水量はそれほどでもないイメージを持ってました。
今思えばこの認識がいけなかったです。
夕方に急に降ってきた雨は一度弱まって、帰りにロッカーで着替えているときにまた強くなりました。
傘を指しても濡れないのは顔だけで、最寄り駅まで10分ほど歩いただけでパンツまでびっしょり。
電車はこのときは平常通りの運転でしたが、その駅を発車して間もなく止まってしまいました。
雨量計が警戒値に達したようで、最徐行で最寄り駅を目指します。
その途中、線路脇を並行する道路は川のように水が流れて、なんだかとんでもない事になっています。
降水量を甘く見て、早く帰ろうとするからバチが当たった...
列車はそのうち完全に止まってしまいました。
バチが当たった...
運転席まで行ってみると前方の線路に水が流れ込んでいて冠水していました。長靴とヘルメットを借り、線路に降ります。
水深は15〜20センチ位でしょうか、それ程深くないのでレール状態を確認しようと流れに足を入れると水の勢いに押されて立っていられません。
流水恐るべし!
流れの中からは「ゴロゴロ」と砕石が転がっている音がします。
それでもあたふたやってるうちにレールの頭が見えてきました。
少し水が引いてきたようです。気がつくと雨も上がっていました。
もう一度確認に降りると、線路の砕石が流されてレール頭面まで積み上がっていました。
これを取り除かないと車輪のフランジが砕石に乗り上げて脱線する可能性があります。
水はさらに引いてきたので、もう少し様子を見ることにして、指令には時間を要することを伝えました。
水が流入していた付近を確認します。
だいぶ少なくなった流れに足を踏み入れるとズボッと足が入りました。
!!
水が流れ込んでいた付近はマクラギ下の砕石まで流され、マクラギの端が浮いた状態になっていました。
流れの先まで行けるようになったのでその先も確認すると線路脇の法面が崩れて線路近くまで土砂が流れ込んでいました。
指令に退行の検討を依頼しました。
本当に強く降ったのは1時間程でしょうか。線路に流れ込んだ水も流れの幅は2m位でしょう。
水の力が正直こんなに強いとは思っていませんでした。
電気系技術屋なので雨の対応はあまり経験がありませんでしたが、勉強になりました。
雨はバカにできません。
ゲリラ豪雨恐るべし
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