金沢に住むようになってから確実に
使用頻度が上がった電化製品があります。
布団乾燥機です。
実家の都合で皮膚に突き刺さるような
ギラギラ太陽が眩しい九州に住んでいた頃は
週末に家中の布団を干すのが恒例だったので
全くその存在意義が理解できず
TVショッピングで見かけるたびに
誰が買うのか？ベランダに干すのが
大変になった高齢者かな？と
本気で思っていました。
そんな私が関東へ進学。初めての一人暮らし。
そこで金沢出身の夫とも出会い、ああ多分
この人と結婚するんだろうな〜と
漠然と感じていたある冬の日
「ねえねえ布団乾燥機買ったヨ〜～～♡♡♡
これがあるときちんと生活してるって
感じするよね～～～♡」
正直ドン引きでした。
（はああああああ！？布団は外で干すものよ！？）
（このエコの時代に何わざわざ電気を浪費！？
大丈夫？この人の経済観念大丈夫！？）
（えっ？もしかして外に干すのが面倒だから？
えっ？この人そんなに無精だったの？）
たかが布団乾燥機一台がもたらした
この先の付き合いをどうするか？という
レベルの思いがけない衝撃。
落ち着いて、落ち着いて。
この人良かれと思って買ってきたんだから。
いや、でもこの感覚のズレのまま
共働きになったら力を合わせてやっていけるの？？
大丈夫なの？
就職活動開始目前だったこともあり
膨らみ続ける不安。
1人でモヤモヤしても仕方がないので
勇気を出して笑顔で意見を述べてみました。
「休日に太陽に当てれば十分じゃない？
ふかふかになるよ♡」
「え〜？雨降るし。干した後出かけにくいやろ？
出先でソワソワするの嫌やし。」
「天気予報あるでしょ？
だいたい朝晴れていたら基本1日晴れるよ♡」
「そんなに天気が保つわけないやろ〜！！
そんな危険なことできんし！」
「何不思議なこと言ってるの！？
そんなに天気はクルクル変わりません〜！
お日様の光を有効的に活用した方が良いと思います〜！！」
北陸の天気はクルクル変わるんです。
激突の結果、関東では基本的に
外で干すことにはなったのですが
その後、金沢に数年住んで分かったこと。
天気の不安定な11月から3月の間
金沢で布団を外に干そうものならば
1、雨が降っても文句は言えない
2、天候変化が激しいので
天気予報は基本的に意味をなさない
あの時夫が叫んでいた
「ソワソワする」
「そんな危険なことできんし！」の
意味がよ〜く分かりました。
（今思えば関東、天気が穏やかだったなあ〜）
それに加えて
3、仮に晴天でも光が弱いので何だか冷たい
4、湿気が多いので逆に重くなる気がする
こんな感じなので冬季に外で干すのは
すっぱり諦めて我が家は大体週2回使用しています。
あの頃は、こんなに雨や雪が多い不安定な
天候の地域があるなど全く予想外だったので
「この人何言ってるの！？」状態でしたが
逆に私のことは「何という大雑把な！」と
見えていたんだろうなぁ、と思うとちょっと笑えます。
育った地域で感覚って変わるんですね〜。
最近の金沢はそこそこ天気も安定してきて
車のタイヤを替える光景も
目にするようになってきましたが
花粉（黄砂も？）が元気に飛んでいるので
もう少し布団乾燥機活躍しそうです。
ではでは。また次回♪♪♪
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小林みどり