今回は続けて投稿します。
内容は春高バレーの準決勝、東龍VS東京大塩尻
東龍の戦術的なバレーが展開されていた試合です。
今回観てほしいのは東龍の4セット目に繰り出される、【ライトの選手いつ前衛?攻撃】です。
まず1セットまでの流れを説明します。
1セット目は東京大塩尻のペース。東龍の裏エースを徹底的にサーブで攻撃し、つぶしていきます。裏エースの選手はレセプションが乱れ、攻撃にも影響が出てしまいます。さらにレセプションが返らなければ東龍の高速バレーは展開できません。
このペースを取り戻すことはできず1セット目は東京大塩尻がとります。
この時点で僕としては裏エースのメンバーチェンジか、攻撃をあまりさせずにレセプションに集中させるかどちらかだと考えていました。
2セット目をみると裏エースにはあまり攻撃をさせずにライトとセンター中心の攻撃。
つまりレセプションに集中させたということです。
そこから東龍の高速バレーがさく裂します。
特に2,3セット目はライトの速い攻撃がとまりません。
2,3セット目は東龍が盛り返します。
さあここからが勝負です。これだけライト攻撃が決まれば今度は東京大塩尻はライトを意識してブロックします。
ここで監督はライト(6番の選手)が前衛か後衛か分からないような戦略をとります。
この動画を見てください。4セット目の動画です。
東龍のサーブの時、東龍はぎりぎりまでライトアタッカーが前衛のように思わせます。
観てわかるようにライト選手はネット際におり、セッターは後ろでレシーブを構えるような動きをしています。
サーブを打つぎりぎりまで惑わせているのです。
これにより相手としてはライト選手が上がってきたと潜在的に意識し、ブロッカーはレフト側に寄れません。
ただ相手も常勝校!
すぐにあれは戦術だと気づきます。
そこでブロッカーはだまされていないぞ!という思いも込めてか分かりませんが、ライト選手が後衛の時レフト側にデディケートします。
そこが東龍としてはやってほしかったこと!
ここではおそらく映っていませんが2枚攻撃の時センターはライトに回り、ノーブロックで攻撃します。
これをテレビで観たとき、東龍の裏の裏をかいた戦術がペースをもっていくなと感じていました。
東龍は序盤でペースを持っていき、3-1で勝利しました。
この試合は力の差は拮抗していましたはが、東龍の戦術的なプレーが相手を上回った試合ということで、決勝に次ぐ最高の試合でした。
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