昨日の大雨が嘘のように、爽やかに晴れた午後。
お稽古をしていないにも関わらず、軽やかな足取りで、
先生宅を訪れました。
お軸は 「葉々起清風」 (ようようせいふうをおこす)
誰れか知らん三隠寂寥の中
話に因って盟を尋いで鷲峰に別れんとす
相い送って門に当たれば脩竹あり
君が為に葉々清風を起こす
「君が為葉々清風を起こす」は清々しい出合いと別れのきびを味わう語だそうです。
宗全籠に生けられた茶花は、
「宗淡ムクゲ」 「桔梗」 「トラノオ」 「たいまつ草(ベルガモット)」
「ヤハズススキ」の5種です。
宗全籠(そうぜんかご)は、久田宗全(ひさだ そうぜん)好みの置籠花入です。
女竹を用い、底が長四角で、口は丸く編み上げ、底と四方に細い女竹を当てて藤蔓で粗く結び、口縁は真竹を廻して藤で止め、丸篠を二本合わせた手がついています。
お軸と言い、花入れや茶花といい、すっかり夏の風情です。
「いかだ」を模した香合も、季節のものですね。
小間の設えも、品格が漂い、凛とした雰囲気です。
水辺に生息する「カワセミ」が描かれた年代もののお軸に
心惹かれます。
さて、本日のお稽古は、四ヶ伝のひとつ、「盆点て」です。
(道具の約束)
唐物茶入(中興名物以上、伝来が明確)
盆(和物でも可)
象牙の茶杓
楽茶碗
曲水指、唐銅建水、竹蓋置
菓子は3種
このお点前には、「揉み手」があるのですが、
厳かな感じが出せなくて、どうも苦手です。
回数を重ねるしかありません。
ところで、前回は、唐物「真塗り」のお盆を用いましたが、
その後の研究会で、盆は、「若狭盆」が好ましいとのことだったそうです。
先生は、熱心に研究会に参加され、私たちに伝授してくださるので
とても有難いと思っております。
下は、前回お稽古時の様子です。
今月から、知り合いのお嬢様が、お稽古を始められ、
お仲間が増えて、嬉しい限りです。
今日、山道盆で、お点前をされている姿をみて
数年前の自分を思い出し懐かしい気持ちになりました。
なのに、何というお点前だったか、思い出せません。
「盆点て」は、私が今日お稽古したお点前だし・・・と、早速混乱。
帰宅後、調べてようやくわかりました。
「盆略点前」ですね。
今となっては、すっかり手順を忘れております。