本日は「流し点」です。
薄茶点前に限られ、特に親しい少人数の客と
語り合いながら、茶を点てるというお点前です。
水指を炉の下座、鐶付の並びに置き、客と向き合う形で
お点前を致します。
本日のお軸は、「壺中日月長」 (こちゅう じつげつながし)
只知池上蟠桃熟。不覺壺中日月長。
只池上に蟠桃の熟すを知り、壺中日月長きを覚えず。
- 壺中 … 悟りの境地の喩え。別天地。仙境。「壺中天」「壺中天地」とも。
- 日月長 … 時間の単位が長いこと。時間的制約や束縛を超越していること。
中国の故事からの言葉で、茶席では、とてもポピュラーな禅語だそうです。
茶花は、雲竜椿の枝と水仙。
雲竜が昇天するかのように、枝が自然にうねりながら、伸びるところから
「雲竜椿」と、名付けられているそうです。
福寿草を模した香合。
季節感満載の薄茶点前です。
特に流し点は、親しい方と、語らいながらの楽しいお点前です。
正客より、「どうぞご自服を」との挨拶を受け、
亭主もお茶を頂くことが出来ます。
季節はもちろんのこと、お招きする相手に最も相応しいお点前を
考えることも楽しみのひとつかもしれません。
なかなか趣のあるお点前を教わることができました。
Tea time ・・・・・ ありがとうございました。
小川万莉子個展、おかげさまで、無事、終了いたしました。
寒い中、また遠方よりお越し頂き、ご高覧頂きましたことに
深く感謝申し上げます。