今週は決算ウィークということで、60人いる議員がそれぞれの担当している分野について質疑を行いました。
私は文教委員会ということで「子ども・教育・文化など」が担当でした。
決算審査にあたっては、「予算が適切に執行されているか」「予算に対して著しく少ないor多い支出がされていないか」「事業は最善の方法で行われているか」などの視点でチェックするようにしています。
今回、予算執行や事業の中身についていくつか目に留まり、それらについて質疑を行いました。
今日はそのうちの1つ、保育士を確保するための事業について気付いた「ちょっとした工夫」をご紹介させて頂こうと思います。
待機児童をうまないために行政は必死で保育園の整備(おおよそ年間2000名分)を進めていますが、
ハコと補助金があればどんどん増えるのかといえばそうではなく、ヒトが必要にあります。
というわけで、川崎市では保育士資格取得を支援するために、試験の直前講座というものを行っています。
無料ということもあり、毎回満員で抽選も行われる人気講座です。
1から全て教えるというよりは、数時間の講座で直近の制度変更など試験で取り上げられやすいポイントを解説していくものです。
「個人が資格を取得する手助けを税金でやるのはどうなんだ」という視点もありましたが、
今回は決算審査ですし、その議論は保育士の不足具合などを正確に把握してからでないとできないと考え、そこは一旦スルーすることにしました。
というわけで、この講座の中身について調べていったところ「ちょっとした工夫」ができるんじゃないかという点を見つけました。
毎回満員で抽選が行われるこの講座ですが、実は、当日は空席がいくつもある状態とのことでした。
どういうことかというと、保育士資格は全9科目で構成されていて3年以内に全て合格する必要があります。
そこで受講者の中に、過去に合格した科目のコマには出席する必要がない方々が含まれるのです。
こうなる理由は、現状では申込時に9科目を一体的に申し込む形式となっているからです。
これを「科目別」の申し込み方法に変えれば、必要な科目のみを無駄なく申し込めるようになり、今まで抽選ではじかれていた方にも受講頂ける確率が高まります。
必要のないテキストをドサッともらうこともなくなり、だれもがハッピーなのではないかと思います。
というわけで、あとは運営上そのような申込方法に対応可能な体制を整えるだけですが、
それについても今回ご理解いただけて、「来年度からすぐにできるかどうかは調整が必要だがその方向性でやっていきたい」というところに議論は着地しました。
橋をつくるとか、プールをつくるとか、補助金を新設するとか、そういったことは確かに無所属1人だとやりづらいのですが、
こういった小さな工夫はいくらでもできる余地があり、そこには誰よりも強いこだわりをもってこれからも仕事をしていきたいと改めて思いました。
本日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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