今月、来年度からの4年間の教育行政の方向性を示す「教育プラン」が示されました。(市HPはこちら)
学校教育が目指すもの、地域・家庭教育への支援、文化財の保護・活用が主なテーマです。
現在のプランを踏襲する部分がほとんどですが、注目したい部分もありました。
取捨選択するのは悩ましいところですが、いくつかご紹介したいと思います。
まず、「学校トイレの快適化」です。洋式化という方がわかりやすいかもしれません。
これまでも毎年何校かずつやってきたのですが、そのペースを速めるとのことでした。
これは市長選挙に当選した福田市長の「過去4年間の2倍整備する」というマニフェストを反映させたものと思われます。
次に、「学校マネジメント支援の実施」です。俗にいう教職員の多忙化対策がこれに含まれます。
川崎市では現在、教職員の勤務実態調査をやっています。
勤務に関するアンケートに加えて、一部の先生には1日の過ごし方を全て記録・報告して頂いています。
調査の目的は1つではありませんが、主な狙いとしては「先生がやらなくてもいい仕事は何か」を探すことです。
これから分析を行っていくとのことですので、今年度中にしっかりと結論を出して、
来年度からの4年間で何かしらの取組・成果を出さなければならない項目です。
これについてはひとつ心配なのがアンケートの回収率が悪いということです。
これまで教育委員会も政治も何も手を打ってこなかったことで、先生たちから諦められているのだと思います。
私は来年度文教委員会から離れますが、絶対に無駄なアンケートにはしないのでご協力をお願いしたいものです。
最後に、「学校施設の有効活用」をご紹介したいと思います。
これは委員会でも質疑をしましたが、まだ具体的なアイディアはないようでした。
ただ、これまで以上に学校を地域に開いていきたいという思いはあるようで、
改めて全学校に対して、今活用できていないスペースで地域に開放できるスペースの提案を求めるとのことでした。
プランには「校庭、体育館、教室等」のさらなる活用とあります。
この温度感がしっかりと学校に伝わるのかどうか、開放を進めても学校への負担とならないような仕組みがつくれるか。
ここらへんがカギになるのではないかと思っています。
今月の活動レポートを作っていて驚いたことに、今年私が行った議会質問のうち半数以上が教育に関することでした。
予算規模でいえば全体の1割にも満たないですが、無意識のうちにこうなるということは、やはり無性に気になる分野のようです。
今回も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
↓教育プラン冒頭の「理念」