こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。
今日はすばらしい月です。
もう秋ですね。
これまでにも夢がいろいろいろなことを伝えてくれる、ということについては様々なかたちで書いてきました。
例えば、今まで直面してこなかったことに対して、直面せざるを得ないようなかたちでの夢をみせてくれることもあります。
これから起きるであろう事を、ある意味で先触れ的に教えてくれることもあります。
あるいは、これまで押し殺してきて、気づくことができなくなった感情や考え方をおしえてくれることもあります。
このように、夢が伝えてくれるメッセージは有用なものも多くあります。
そんな有用な夢ですが、では夢のメッセージはいつも正しいのでしょうか?
別の言い方をすれば、夢から得られたメッセージに対してはいつも従うべきなのでしょうか?
必ずしもそうとは、いえません。
確かに夢はこれまで隠されていたことを明らかにしてくれることがありますし、未来のことを予見的に伝えてくれることもあります。
そういう意味では、夢が役に立つという部分は勿論あります。
だからといって、それを鵜呑みにしてしまうというのは、ちょっと違うように思います。
というのは、日常生活を送るのに重要な役割を果たしているのは、日常的な意識です。
無意識的な働きも重要ではありますが、この社会の中で人間として生きていくには、論理、思考、道徳、倫理というものがより重要です(ある程度まで)。
そういう意味では、夢のメッセージを無批判的に受け入れるのは危険でさえあるといえます。
また、別の観点からいうと、人間も困難や苦労からこそ得られるもの、というのがやはりあります。
頭では負け戦だと分かっていても、それでもやらなければならない戦いというのもあります。
そして、そんな負け戦からこそ学べることというのも厳然としてあります。
もしかしたら、負け戦になるということを夢があらかじめ教えてくれるかもしれません。
でも、そこでそれを回避してしまうと、負け戦からこそ得られるようなものが得られなくなってしまいます。
『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』という言葉もあります。
負けることがあなたを大きく成長させてくれるかもしれないのです。
そういう意味では、必ずしも夢のメッセージにいつでも従えばいいというわけではないはずです。
ただ、明らかに不健全で同じような行動パターンが繰り返されている場合や、個人としての尊厳を損なうようなかたちでの負け戦はする必要がないと思います。
そこはしっかり分けて考える必要があります。
今回こんなことを書いたのは、ある事に関して負け戦(ある意味で)になる、ということが夢によって予見されていたにもかかわらず、そこに飛び込んでいって、やはり負け戦になった・・・
という個人的な体験があったからです(苦笑)。
それはドン・キホーテ的ともいえる体験でしたが、それを全く後悔はしていません。そこから沢山のものが得られましたので。
ドン・キホーテだっていいじゃないですか。だって、人間だもの(相田みつを風)。
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