86のファイナルギアはそもそも小さくて強度的に弱いようですね。
オールペンしたてでめっちゃ綺麗です(゚∀゚)
見事にリングギアの歯が欠けてます。
キャリア、リングギア、ドライブピニオンをセットで変えます。
プリロード、バックラッシュ、歯当たり、それぞれ測定します。
しますが…
ここでどうにも様子がおかしいことが発覚。
バックラッシュが広いところと狭いところが出てしまいました。
通常そんなことにはならないのですが…???
測定を進めるとリングギア自体が振れていることがわかりました。
原因としては、サイドベアリングがダメか、ギア自体が振れてるか、LSDの取り付け面が振れてるか、はたまたケースが歪んでいるのか…
リングギアとピニオンは新品のため問題ないはず。
ほかの可能性を一つ一つ潰していくしかありませんので、まずはサイドベアリングを新品にします。
測定。
工場長「マシになったけどまだだなー…」
なんと…まだダメなようです…
次にストックのデフケースに交換。
交換と一言で言っても、ドライブピニオンの脱着、デフのケース組み込み、調整、全てやり直しなのでかなりの手間です^^;
三度、測定…
工場長「なんとか基準値には収まるけどまだ残ってるな…」
となるとデフ玉そのものも歪んでるってことですね…
サイドベアリングがダメ、デフケース自体が歪む、ってのは事例があるらしいですが、デフ玉そのものが歪むってのはあまり聞かないですね💧
ブロー後自走で帰ったそうなので、そこで色々と負荷がかかったのかも知れません。
取り敢えず規定値内に収まったので今回はこれで納車になりました。
珍しいこともあるものですね…(´-ω-`)
こう言った部分は実際に組み付け、測定して見ないと分かりません。当初の作業見積もりと金額や納期が変わってしまう場合もあるのが実情ですので、そんな時にはご理解いただければと思いますm(_ _)m
〈2018/2/11追記〉
その後しばらく乗っていただいたところ、
「86じゃないくらい静か。排気音しか聞こえないよ!」
とのことでした!
新品ギアでしっかり調整すれば異音は消せます( ・ㅂ・)و ̑̑