スパニッシュ・オデッセイ

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元阪神タイガースのゴメス選手

2018-01-16 18:43:59 | 名前
 楽天イーグルスにも所属していたゴームス(Gomes)選手に触れたついでに、元阪神タイガースのゴメス選手(ドミニカ共和国出身)について述べる。
 
 フル・ネームは「マウロ・アレクシス・ゴメス・アコスタ」(Mauro Alexis Gómez Acosta)。
 Mauro Alexis が個人名である。どちらも珍しい名前ではない。父の父姓の Gómez はありふれた姓で、スペインでは9番目に多い。世界的に見ると、絶対数ではメキシコ、人口比ではコロンビアが一番多い。
 語末は -ez なので、「だれそれの息子」と推測されるのだが、Gomo とか Gome という名前は聞いたことがない。しかしながら、“Historia Apellidos”のサイトでは Gómez は Gome という名前に由来すると記述されている。
  スペイン語版のウィキペディア“Gómez”によると、Gómez はゴート語の Gomesco の語尾音消失形である。意味は「Gome(または Gomo)の息子」でゲルマン祖語の gumas にまで遡れる。gumas の意味は「人間」である。ということは Gómez は「人の息子」という、当たり前すぎるぐらい当たり前のことを言っているに過ぎない。
 しかし、López が「狼の息子」だったから、「人の息子」という姓があっても、そう驚くことはあるまい。
 由緒ある Gómez 家の紋章は以下のようである。
 
 【スペイン語版ウィキペディア“Gómez”より】
 ちなみに、ゴメス選手の母の父姓、Acosta はスペインでは168番目に多い姓で、珍しくはない。世界的には絶対数でメキシコ、人口比ではパラグアイが一番多い。

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